便利屋開業は「やめとけ」?/失敗する人の特徴とフランチャイズはどうかなど、現役便利屋がリアル開設

これから便利屋を開業しようとネットで調べると、「やめとけ」「儲からない」「失敗する」といったネガティブな意見がたくさん出てきます。

なぜ、そんな風に言われてしまうのでしょうか?

今回は、茅ヶ崎で27年間、大工・便利屋として生き抜いてきた経験から、「やめとけ」と言われる本当の理由と、実際に開業する前に絶対に知っておくべき「失敗の裏側」や「フランチャイズの現実」について、包み隠さずお話しします。

便利屋開業はやめとけと言われる理由

便利屋は始めるハードルが低い分、現実の厳しさに直面してやめてしまう人が多い商売です。

具体的には、次のような理由から「やめとけ」と言われているようですね。

単発の仕事がほとんどだから

常連さんになってもらえれば、何かあったときに連絡をもらえますが、仕事のほとんどは1回ずつの単発の仕事のため、仕事が途切れてしまうときがあります。

そういうときに、どうしてもあせってしまうんですよね。

けれど、シニアの方や副業であれば、そこまで悩むことはありませんね。

仕事がこないときは、それはそれでどしっと構えていられますね。

これが本業だと、生活費や経費をまかなわなければいけないから大変になります。

単発になりがちということに関して、私は私なりのやり方である程度克服してきましたので、コンサルでお話できます。

思ったほど、儲からない

よくネットで「便利屋で月収100万円」とかフランチャイズの募集で稼げるような宣伝がありますが、現実はそんなあまくないと思います。

もちろん、理論的には可能です。

大きな工事を受注して下請けを頼めば売り上げは無限大です。

しかしそれは机上の空論です。

便利屋の仕事は小さな地味な仕事をこつこつこなして、たまにまあまあ稼げる仕事があるというのが実際のところです。

それと、便利屋の仕事は、現場で作業している時間だけで終わるわけではありません。

現場までの移動や道具の準備、材料の買い出し、作業後の片付けなどにも時間がかかります。

たとえば、作業そのものは1時間で終わっても、移動や準備を含めると、それ以上の時間を使っていることがあります。

料金の決め方によっては、忙しく働いているのに、思ったほど利益が残らないということも起こります。

体力的にきつい

便利屋の仕事には、草刈りや庭仕事、家具の移動、小さな修理など、体を使うものが多くあります。

仕事の種類によっては、暑い日や寒い日の屋外作業もあります。

特に一人で仕事をする場合、作業だけでなく、移動や道具の準備なども自分で行わなければなりません。

長く続けるためには、体力や年齢に合わせて仕事を選ぶことも必要です。

労働集約型の仕事だから

便利屋をやめとけ、という声の多くがこれだと思います。

ネットで仕組みを作ったり、ストック型の収入源を作ってある程度放置できるという仕事ではありませんよね。

これはあたりまえで、そういう商売を求めているなら便利屋は無理です。

しかし、AIが普及してきて、ネットやストック型のビジネスはAIに取って代わられるリスクがありますよね。

 

エボシ代表  久保尚之
エボシ代表  久保尚之

実際に体を使って地道に稼ぐ便利屋は、労働集約型ではありますが、シニアの起業や副業に向いていると思います。

健康的ですしね。

 

便利屋はほんとうに儲からないのか

「便利屋は儲からない」と言われますが、それは「売上」と「利益」を勘違いしているからです。

例えば、毎月100万円の売上があっても、経費(FCへの上納金、高い広告費、車のリース代など)で800万円かかっていれば、手元には20万円しか残りません。

逆に、売上が30万円でも、経費が3万円なら27万円の利益です。

仕事の件数が多いから、売上が大きいから収入が高い、というわけではありません。

経費をかけずに利益を残す仕組みを作れれば、便利屋は副業として十分に生活していける商売です。

私は27年これ一本でやってきました。

便利屋のフランチャイズなら失敗しない?

では、フランチャイズに加盟して開業するのはどうでしょうか。

下の表は、個人の開業とフランチャイズの簡単な比較です。

個人開業とフランチャイズの違い

比較項目 個人開業 フランチャイズ
開業時の費用 必要なものを自分で選んで準備できる 加盟金や研修費などが必要な場合がある
研修 自分で学び、経験を積む 本部の研修を受けられる場合がある
ロイヤリティ 原則として本部への支払いはない 定額制や売上連動型など、契約によって異なる
ブランド 自分で知名度を築く 本部のブランドを利用できる場合がある
本部の支援 自分で相談先や学ぶ機会を探す 研修・集客・経営相談など、支援内容は本部によって異なる
営業の自由度 自分で決められる範囲が広い 契約や本部のルールによる制約がある場合がある

 

個人開業のメリット・注意点

最大のメリットは「圧倒的に初期費用が安く、自由であること」です。

手持ちの車と道具があれば、数万円から始められます。

稼いだお金はすべて自分のものです。

ただし、看板(知名度)がないため、最初はお客様からの信用を自分で地道に作っていく必要があります。

といっても、ご年配のお客さんは、どちらかというと、個人のほうが親しみやすくて頼みやすいと感じているように、27年の肌感覚として感じます。

逆に若い人は、フランチャイズだと無難で信用できると考えている人が多い印象ですね。

フランチャイズのメリット・注意点

本部の知名度があり、仕事のやり方のマニュアルがもらえるのがメリットです。

しかし、加盟金・研修費・指定道具の購入などで最初に200万〜400万円近い資金が必要になります。

ロイヤリティとルールの縛り

FCの最も厳しい点は、売上に関係なく毎月数万円の「ロイヤリティ」を払い続ける必要があること。

そして「この仕事は受けてはいけない」「本部の指定した材料しか使えない」といった厳しい契約上のルールで縛られることです。

FCに加盟する前には、「本当にその初期費用と毎月のロイヤリティを払ってまで、その看板が必要か?」「契約書にどんな縛りがあるか」を必ず冷静に確認したほうがいいです。

私が思うには、シニアの方が起業する、あるいは副業から始める場合は、圧倒的に個人での開業をおすすめします。

とにかくロイヤリティが大変、これがいちばんです。

加盟金も必要ですしね。

それからいろいろ縛りがあって、完全に自由にはできません。

もちろん、研修があるようですが、今の時代、YouTubeでいくらでもでています。

それで学んで、自宅である程度練習すれば、簡単な作業はできると思います。

高齢者が何度も頼んでくれて、人と人の関係になってきますから、そのときは個人の方がやりやすいんです。

だから私は、特にシニアの起業や副業は、個人での開業がいいと思っています。

まとめ

やめとけとか失敗とかの意見は、あまい考えで始めて失敗した人たちの声だったり、経済アナリストとか、やったことない人が頭で考えた意見だったりがほとんどのようですね。

確かに、大変な仕事ではあります。

大きく稼ぐのは厳しいです。

それでも、小さく始めて、試しながら、楽しみながら、自由に、マイペースで働くには、とってもいい仕事だと私は感じています。

そして便利屋開業を検討するときは、「自分は向いているだろうか」ということ、「大きく稼ぎたいのか、マイペースである程度収入になって、人生を充実させたいのか」など、ライフスタイル全体からの視点で、じっくり検討するのがいいと思います。

考えて考えて、調べて調べて、それでやってみようとなったら、小さく始めるんです。

便利屋開業について、やめとけとか、失敗とかに対して、私なりの見解を書いてみました。

シニアの便利屋開業支援のコンサル 始めています。