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木造平屋の外壁塗装と見えない大切なもの ペンキ茅ヶ崎

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木造の平屋の外壁塗装のお仕事でした。

平屋なので足場は組みません。

 

ここの人は茅ヶ崎のさるボランティア団体の代表の方です。

いつも自分たちではできないことを、私に紹介してくださいます。

冬場は忙しくなく、暇だと話をしたら「じゃあうちのやって」とやらせていただいたお仕事でした。

 

木造平屋建て 築60年の昭和のたたずまいのおうち

 

もうあまり見かけなくなった、木のお家。

今風の住宅が立ち並ぶ町並みの中で、どしんと建っています。

禅を連想させるような、凜とした佇まい。

 

 

外壁は檜です。

塗装がはげています。

 

 

 

ケレンといって、古い塗装が浮いたやつをがりがり落とします。

 

 

ケレンを全体に行いました。

 

 

懐かしい漆喰の壁

 

外壁の上の部分は漆喰の壁です。

昔はよく見かけましたね。

漆喰は呼吸するし、湿気を外に出してくれます。

つまり涼しいし、湿気対策になるんです。

それから、基礎が高い。

だから夏でもひんやり。

日本の住宅というのは、そもそも夏場の暑さと湿気対策に気を配って建てられています。

昔の人の知恵はすごいです。

しかも昔のがんこな職人の手作りです。

 

 

漆喰はいきなりペンキを塗りません。

シーラーという下塗りをまずします。

 

 

それからシリコン塗料を二度塗りします。

 

 

ペンキを吸い込むから結構塗料を使いました。

きれいになりました。

 

松や梅や、愛がそこにある空間

 

ひとりで仕事をしますから、日数がかかります。

「エボシさんの都合でゆっくりやってね」

 

仕事をしていると、ご飯を終わったわんちゃんが走ってきます。

前から知っているので覚えていてくれている。

つい軍手を外して遊んでしまいます。

 

ボランティアの人たちの事務所でもあるので、いろんな人が出入りしています。

「エボシさん、今度うちもお願いね」

「気をつけてね」

「どこそこのおばあちゃんが、やってほしいって言ってたわよ」

気さくに声をかけてくれ、お茶をいれてくださりました。

 

仕事をしていると、部屋から笑い声が聞こえます。

広い土地なので、畑があり、おばさんがにこにこしながら耕しています。

遊び飽きたわんちゃんが、ひなたぼっこしながらのんきに昼寝。

誰それさんのところでボランティアをしたら、とても喜ばれたとか、どこそこのおばあちゃんに感謝されたとわいわいやっていました。

ここの人たちは、他者のために何かをすることが楽しくて仕方がない様子。

みんないきいきしていました。

人って、人が喜ぶことがうれしいんですね。

 

せちがらい世の中かもしれないけれど、

新聞を開くと、みしみし音がするような時代だけれど、

けしてそれだけじゃない。

愛は、探せば、きっと街のあちこちに、自分のそばに、きっとある。。。

そんなことを思いながらペンキを塗りました。

顔中ペンキだらけになりました。

 

木部はウレタン塗料を二度塗り

 

木部はウレタンという防水性の高いペンキを塗ります。

雨戸も木戸で、作りがしっかりしているので60年たっても、ちゃんとなめらかに滑ります。

 

 

 

 

きれいになりました。

 

 

 

 

きれいになった、ご苦労様とみんながこえをかけてくださいました。

 

できることから

 

仕事をさせていただいて、温かい気持ちになれました。

忙しくて最近やっていないことを、また始めました。

ほんのささいなことしか、今の私にはできないから。

 

海を歩いたとき、袋とゴミつかみを持って、散歩しながら拾いました。

毎回じゃないけど、ゴミをだすとき、気持ちを書きました。

 

 

私は、愛を(他者への奉仕をする姿、しあわせそうな笑い声)感じ、自分もできることをしようと思いました。

ならば、ささいなことでも、誰かがそう思ってくれるかもしれない。

ほんの瞬間でも、穏やかな気持ちになってくれるかもしれない。

愛は共鳴し、延長されていくものだと知りました。

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