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鉄の門扉の塗装 茅ケ崎 茅ケ崎のペンキの仕事 変わっていく街と変わらない人

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茅ケ崎は塩害でどうしても鉄の部分がさびてきますね。

海の街では、これは仕方のないことです。

放っておくと、穴が開いたり、腐食が進むと大がかりな仕事になっちゃいますから、早めに対応したほうがいいです。

 

鉄の門扉がさびちゃって

 

「門扉を交換してください」

という電話でした。

最近は仕事も減って、のんびりなので、ちょうど倉庫で整理していたのですぐに下見に向かいました。

「すぐにきてくださって、忙しいのに、ほんとにありがとうございます」

忙しくないんですけれど、感謝してもらえました。

 

なるほど、鉄の門扉がさびています。

 

 

下の継ぎ目のところは、穴の開く寸前でした。

 

 

それでも、まだまだしっかりしています。

開閉もそんなに固くない。

 

 

私の見立てだと、塗装すればあと10年くらいは使えそうです。

それを伝えて、工程をざっと説明しました。

 

じゃばらの門扉にすることもできます。

 

 

けれど、いまあるものを直して使った方がいいと私は思い、そう伝えました。

それが可能なら、そうしたいということでした。

 

聞くと、リフォーム会社に見積もりをしたら、十数万かかると言われたそうです。

「正直ですね」

とまた感謝されました。

感謝されること、喜ばれること、ありがとうという言葉、私にとってツボで、琴線に響きます。

よしっとやる気がでてきます。。。

 

見積もりをして、作業の日時を決めて、別の日、仕事にかかりました。。。

 

塗装のための下地調整

 

まずは下地調整から。

一般の方はわからないから勘違いしている場合があるんですが、たださっと塗ればいいんじゃないんです。

塗装は、塗るのは仕事の半分です。

半分は下準備。

ケレン、下地調整、さび止め、養生など、塗る前にやることがあります。

 

全部を撮影しませんでしたが、まずは養生。

ケレンと言って、塗装がはがれかけたり、浮いているところをがりがりとこそげ落とします。

それから、紙やすりでさびを落とします。

そして、下地調整。

必要ならコーキングで穴をふさいだり補修します。

で、さび止めを塗ります。

 

 

今は速乾といってすぐに乾く、いいのがでています。

そしてさび止めは、さびた部分と、鉄部がむきだしになっているところだけ塗ればいいんです。

塗装がついているところに塗っても意味がありません。

あまりにさびている場合は、上から塗るときもありますが。。。

 

 

 

門扉の塗装 本塗り

 

それで本塗りです。

状態によってですが、二度塗りします。

 

 

 

完成。

これでしばらく大丈夫。。。

 

変わる街 変わらない人

 

若いご夫婦でした。

私のお客さんは、80パーセントがご年配のかたなので、珍しい。。。

というか、茅ケ崎も最近は移住する方が増えてきましたから、若いお客さんもちらほら。

だから、サイトを見たというお仕事が増えてきました。

 

ほとんど口コミと、タウンニュースにたまに掲載するだけで25年やってきました。

古いおばあちゃんたちは、施設に入っちゃったり、昔ながらの木の家が減ってきています。

ネットを通じて知ってもらうことや、若いお客さんが増えてくることなど、時代の変化なのでしょう。。。

 

このお客さんも東京から移住してきたということでした。

茅ケ崎も、おしゃれなカフェが増えたり、回転ずしとかファミレスのチェーン店ができたりしています。

昔ながらの定食屋さんや、町中華とか、赤ちょうちんの店が消えていっています。

昔は、特に海側は、のんびりしていて、時間がゆったり流れていたものです。

新しい家がどんどん建って、車も増えてきました。

大きな庭のお家の跡に、何件も小さな家ができています。

緑も減っているような気がします。

 

時代とともに街はどんどん変わっていきます。

それでも人の温もりや、思いやりは変わらないと私は信じます。

茅ケ崎は思いやりの街です。

知らない人にも挨拶したり、車も譲り合ったりしています。

 

私はこの仕事を通して、ご年配の方の、特におばあちゃんたちの温かさ、人情、思いやりに触れることができました。

相手をまず考える、思いやる。

私たちが受け継いでいかなければならないのは、そういうことだと思います。

 

ヤクルトを飲みきれないのにとっていて、「やめたらいいのに」と私が言うと、「でもね、配達の人も子供がいて頑張っているんだから」ととりつづけていたおばあちゃん。

その人は今施設にいます。

自分があっちこっち痛いのに、私の体を心配してくれたおばあちゃん。

仕事があるのかと、わざわざ電話してくれたおばあちゃん。

離婚している私のために、仕事が終わって帰るとき、おかずを作って持たせてくれたひともいました。

小さな仕事でごめんね、といつもすまなそうに頼んでくれるおばあちゃん。

ありがたい、ありがたいと暮らしている、大好きなおばあちゃん。

 

宗教的でもなく、スピリチュアルでもなく、愛とはこういうことだと思います。

小さな、街角にある愛。

それは私たちの中にもともとあるものだと、奇跡のコースは教えています。

 

街は変わっても、変わらないものは、きっとあります。。。

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