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物置の解体 処分 設置 茅ケ崎の便利屋の仕事と20年のおつきあいのおばあちゃんの皺  

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20年来の、古ーくからのおばあちゃん。

前から相談されてはいたんですが、物置が古くてどうしようと悩んでいました。

「風で飛んだら、近所に迷惑になる」

「私たちもいつまで元気かわからないから、子供たちが困るだろう」

そうなんです。

ここのおばあちゃんは、相手のことをまず考えるんです。

近所に悪いからとか、子供たちがあとが大変だとか。

 

私に相談してきてくれた時もそうでした。

「いらないものばかりで、汚いから、あんたに申し訳ない」

相手をまず考える。

思いやる。

そういうところ、すてきですね。

だから、私は大好きです。

大丈夫ですよと話をして、もう小さいのでいいということで、処分、解体、設置をすることに。。。

私のところでは、2割から3割引きで、仕入れができます。

 

物置の中の不用品の処分

 

どうしたって、不要なものがたまっちゃいます。

物置ですから。

つい、日常が大変だから、そのままになっちゃいます。

ずっと、懸案だったそうです。

まずは、必要なものだけよけて、不要なものを処分しました。

 

 

 

すっきりしましたね。

 

物置の解体

 

細かい写真は、必死だったので撮りませんでした。

さびていたので、大変ではありました。

昔は鉄製ですから、さびるし、重い。

更地になったところ。

私も専門ではないから、最初は戸惑いましたが、組み立てる順番と全く逆に、順番通りに解体していけばなんとかなります。

 

 

物置の組み立て

 

いよいよ組み立て。

下に砂利を敷いて、基礎のブロックを置きます。

 

土の中から、セミの幼虫がでてきました。

 

 

時がくるのを、土の中でじいっと待っているんですね。

なんか、くだらないことであたふた悩んだり、右往左往している自分が恥ずかしくなりました。

自然て、おおらかです。

庭のはじっこの土の中に、そっと戻しました。

元気にでてこい。。。

 

ブロックを敷いて、床の土台を置いたところ。

写真が曲がっているだけで、ちゃんと水平です(笑)。

 

 

組んでいきます。

こういうのは、説明書のとおりにやるしかありません。

大工だからと、自分で考えて、後先を変えちゃうとよくないんです。

書いてある通りにたんたんとやります。

 

 

中の棚は、左右とか高さをある程度調整できます。

もちろん、鍵付き。

物置の鍵って、なくしやすいですから、気をつけないといけません。。。

 

 

完成。

こじんまりしていますね。

 

おばあちゃんの皺

 

終わって、リビングにおじゃまして、珈琲をごちそうになりました。

お茶がいいかとか、冷たいのがいいかとか、いろいろ気をつかってくれます。

あまいのは大丈夫かと、はいと私が言うと、饅頭をだしてくれました。

 

古いから、いろいろな話をしました。

この瞬間が、私のしあわせの時間で、癒しのひとときです。

故郷に帰ったような気持ちになります。

胸の下のあたりが、なんだかあったかく、わけもなく、目頭が熱くなる。。。

 

おばあちゃんはゆったりとほほ笑んでいます。

皺が、いい。

瞳が深い。

ほっとする、温もりのあるオーラに包まれています。

それが波動として私に伝わってきました。

だから私も、温かい、優しい思いになりました。

 

きっと目に見える形で、社会に貢献できなくても、他者になにかできなくても、存在そのもので伝えることってできるんです。

頭の理屈じゃなくて、難しい哲学や宗教やスピリチュアルなど知らなくても、土の中のセミも、ここのおばあちゃんも、強く、優しく、生きている。

なんか、あれこれ考えなくても、今を自分なりに生きていればいいんだと、おばあちゃんが無言で伝えてくれているように思いました。

大丈夫だよって。。。

いいんだよって。。。

 

 

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