屋根の下の部分を軒天と言いますが、古くなるとはがれてきてしまいます。
軒天とは屋根の裏の白い部分、破風板とは雨樋がくっついている茶色の部分です。
ぶらーんと垂れ下がったり、穴が空くとそこから鳥とか虫が入ってきます。
それと、とにかくみっともないですよね。。。
それから湿気が屋根裏に入りますから、木材が傷みやすくなります。
軒天が剥がれた、ベニヤが垂れ下がっているなどの相談はとても多い

「軒天のベニヤが剥がれて、中の骨組みが見えてしまっている」
「穴が開いて、鳥や害獣が入らないか心配……」
「ベニヤが垂れ下がってきてみっともない」
こういう相談は多いです。
原因はだいたいが経年劣化です。
自然現象なので仕方ないんですが、たまに屋根から少しだけ雨が入っているという場合もあります。
そこだけ不自然に傷んでいたり、傷みがひどい場合はそうかもしれません。
それから、方角や風の当たり方で違ってきます。
こっち側は大丈夫なのに、こっちの面だけ傷んでいるというのはよくあることです。
軒天や破風板は、そこだけの修理も可能
毎日お仕事であちこち廻ってますが、多くの人が、足場を組んでやらないといけないと思っているようです。
実は、軒天とか破風板は大げさな工事をしなくても、そこの部分だけ直すことが可能です。
軒天はほとんどベニヤなのでそれを貼り替えるか、下から貼るかすればいいんです。
高い場所なので、二段ハシゴで安全に登れないと無理ですが、登れれば、私は修理でやっちゃいます。
軒天の貼り替えか上貼りか

軒天の剥がれや穴あきは、ベニヤを貼り替えるか、上貼りするかのどっちかで対応します。
傷みが大きくて、土台の垂木から直すなら貼り替え、そうでもないなら上貼り(というか下から貼るので下貼りか)にします。
どっちにするかは下見をして状態を見て判断しています。
それから、屋根から少し雨が入っている場合は、屋根をコーキングするなどして対応します。
おおがかりにやるなら、屋根を葺き替えることになっちゃうので。
そして、雨どいがつまっていて雨水が溢れて軒天や破風板が傷んでいるときもあって、それは雨漏りを直してから修理をします。
こういう修理だと、応急的だと思っている人もいますが、これはきちんとした修繕で、やった箇所は15年とか20年とか大丈夫です。
軒天の貼り替え施工事例
軒天の修理 鳥が巣を作っちゃった【茅ヶ崎】
ここのお宅は、軒天がはがれたその隙間に小鳥が巣を作っていました。
下見に行くと、ぴいぴい鳴いています。
お客さんは、かわいそうだから、巣立つまでまってあげたいとのこと。
私も大賛成。
やさしいですね。
気持ちがほのぼのしました。
しばらくして、巣立ったと電話があって、作業をすることに。
鳥の巣が中に
軒天を剥がすと、見づらいですが中に巣があります。

登っていって1枚をはがすと、中に藁がいっぱい。
もう無事巣だったので撤去することに。
よかったね^^。
がんばって生きていくんだぞ。
ここのおばあちゃんに感謝するんだぞ、と心の中でつぶやきました。
古いベニヤをはがす
軒天は木のベニヤかボードでできています。
ベニヤの場合が多いですね。
古いベニヤをきれいにとります。
軒天は破風板に溝がありそこにはめ込んで貼るので、その溝もきれいにはがします。
軒天を貼る
あらかじめ白のペンキで塗っておいた耐水ベニヤを切り出します。
私は、貼ってから塗るより、あらかじめ塗っておきます。

そして溝に沿ってはめて、垂木の土台に打ちつけます。
これがちょっとしたコツがあるんですが、言葉にはしづらい。。。
頭の白いビスで固定。
新しいので、周囲と少し色が違いますがそれは仕方ない。。。

隅をコーキングでしっかり固定させて、完成。

小鳥も無事だったし、作業も順調に進みました。
ありがとうございます。
街角にある愛
鳥も無事だったし、きれになってよかったよかったと、ありがたいありがたいと、おばあちゃんは繰り返してくれました。
このおばあちゃんはいつもそうなのです。
温かい。
苦労しているから、相手の傷みがわかるから、相手を思いやることができる。
そしていつも感謝をして暮らしている。
インドや教会やパワースポットに行かなくても、難しい本を読まなくても、愛は街角にあるんですね。
愛は共鳴し、延長する。
ぽかぽかと温かい気持ちで家路につきました。
軒天の貼り替え・垂木から 破風板の塗装も【藤沢】
築50年を超えているお住まい。
工務店やリフォーム業者に頼むと大げさな工事になるとのことで、私に相談してくださいました。
行ってみると、なるほど軒天に穴があいていて、その周りも剥がれかけたり、べろんと垂れさがりそうになっていました。
写真では見えないけれど、破風板もずいぶん傷んで落ちそうです。


大げさな工事ではなく、修理で対応することに
築年数と、お客さんのご年齢から判断して、大きな工事にする必要はない。
穴の開いたところと、剥がれかけた部分は張り替え、それほどでも内部分は上張りにして、それ以外はコーキングで補修して、塗装、破風板もコーキングと塗装することを提案。
軒天を剥がして土台を作る
軒天はだいたい、ベニアです。
たまに石膏ボードの場合もあります。
ベニアは3ミリの耐水ベニアがほとんどです。
そいつを剥がしました。
剥がすと垂木の骨組みが見えます。
垂木も腐りかけてしまっていましたので、垂木を組み直しました。
ちょっと写真では見づらいかもですが。。。

これが結構大変です。
垂木は本体側にしっかり固定されているため、外すのに一苦労。

屋根裏に、蛇の抜け殻がありました。。。
ここをちょっと間借りして、脱皮して旅立ったのでしょう。
私もそろそろ、今の自分を超えていきたいんですけれど。。。
破風板も一部分を取り替えました。
破風板の交換は大変でした。
細かく書くと難しいからはしょりますが、なんとも削り治したり調整したり。。。
軒天の貼り替えと上貼り
3ミリの耐水ベニアを貼りました。
剥がさなくていい部分は上張りしました。
上張りというのは、土台がしっかりしていて剥がすまでの必要がない場合に、下から重ね貼りをすることです。
隙間をコーキングで埋めます。

軒天と破風板の塗装
次の日、もう一度塗装しました。
塗装は二度塗りするべきです。
耐用年数が違います。
見た目は一回塗りでも二度塗りでもわからないんです。
だけど、こういうことをちゃんとしないといけないんですよね。

とても喜んでくださりました。
仕事冥利に尽きるのはこんな時。
仕事って、必要なことをしたり、誰かのために何かをしたり、困ったに対応して、それに対する対価を報酬としていただくことですよね。
金儲けじゃない。
そうやって社会、経済が廻っている。
自然の仕組みと同じですね。
太陽があり、水があり、空気があり、食物連鎖があり、お互い様で成り立っている。
大きなものに生かされている。
赤とんぼが飛んでいました。
湘南の夏ももうすぐ終わります。。。
かなり傷んでいた軒天の修理【鎌倉】
少し暖かくなってきました。
季節が前に進みましたね。
一番最初からのお客さんのお仕事でした。
もう25年のおつき合いのおばあちゃん。
慌てた様子で電話がかかってきました。

今セールスの人がきて
屋根が壊れていて、すぐに直さないと雨漏りがしてしまう。
セールスの人が言うには、「貼り替えないと大変なことになる」と言われたの。
よくあるセールスです。
この類いのセールスがきて私に相談してきてくれるケースはほんとに多いです。
ほとんどは行ってみると何でもないです。
軒天が…!
心配しているから、いちおう見て「なんでもないですよ」と言えば安心するので、行ってみました。
やっぱり屋根は何でもなかったんですけど、軒天が。。。


傷みが激しいです。
これは雨どいからの水漏れです。
土台から傷んじゃっているんだけど。。。
ほんとうはおおがかりにやるべきなんだけど、心配するから言わないようにしました。
築年数とおばあちゃんの年齢を考えて、修理で対応することに。
細かい写真は撮ってないけど、軒天(白い部分)を剥がして、腐食した木部を取り替えて、3ミリの耐水ベニヤを貼り、白で塗装をしました。


これで大丈夫。
ずっとじゃないけど、なにかあればまた私がきて小さな工事で直せばいい。
どっこい 生きてる
作業が終わって、おうちにお邪魔してお茶をごちそうになりました。
私が以前おいしいといった固いせんべいをだしてくれました。
おばあちゃんは入れ歯です。
お茶につけてふにゃふにゃにして食べています。
その日、私のために買っておいてくれたのでしょう。
胸が、ぎゅっと締まりました。
いろんな話をしました。
もう他人の気がしません。
私の母より少し上くらいのお年頃。
私はちょっと家族と疎遠だから、15で家をでているから、なんか、じーんときて。。。
この人の、ここには書けないさまざまを私は知っています。
いろいろ話してくれるから。
ずいぶん腰も曲がったけれど、耳も遠くなったけれど、まだまだお元気です。
どっこい生きてました。
軒天 破風板の修理は大がかりじゃなくても可能なケースが多い
先にも書きましたが、軒天はハシゴでできればなんとかなります。
もちろん、無理な場合もありますが。
私のやり方は、耐水ベニヤを使うこと、事前に耐水ベニヤを塗装すること、必要に応じて、土台からか貼り替えか上貼りかを臨機応変に柔軟に対応することをしています。
お困りなら、一度ご相談ください。
