大工

ルーバーの木の戸袋修理 塗装 後ろ姿

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もう20年以上のお客さんです。

最初からのお客さんはほとんどいなくなってしまいました。

 

ルーバーという木製の雨戸の修理とペンキをやりました。

 

一昔前に流行ったルーバー

 

30年から20年まえくらいに流行りました。

こういうやつです。

 

 

木製の雨戸に使われていましたね。

おしゃれです。

けど、年数がたつと、横の棒が落っこちてきちゃいます。

 

 

これは、真ん中の芯のところが下がってきてしまうからです。

ほんとうは、上からベニヤを貼った方がいいかなと思いましたが、

「これがいい!」と、おばあちゃん。

なので、今回は修理でなんとかしました。

 

修理で対応できない時は上からベニヤを貼ります。

そのときのことはここに書きました。

 

ルーバーの戸袋の修理

 

写真撮っていませんが、落っこちた横の棒を穴に差し込み、コーキングで固定しました。

一本ずつ。

削ったり、穴をノミで調整したり、大きい穴は割り箸を削って入れたり。

途中でお茶を飲んだり、隣のお客さんと話をしたり、近くのワンちゃんと遊んだり。

天気がよくて、白木蓮を眺めたり。

弁当の時、お味噌汁とおかずをだしてくれたり。

こういうのはあとで書きますが、いろいろありながら作業をしました。

写真に私の影が映りこんでいますね(笑)。

 

 

後ろ姿 変わっていく

 

ここのおばあちゃんのところへは、もう20年以上通っていますから、ある意味実家のような感じです。

近所の人たちもほとんど知っているし、何かあれば頼んでくださいます。

 

お向かいさんのご夫婦は、いつも仲がいい。

 

 

買い物に行くんでしょうか。

後ろ姿って、なんか語りかけてくるものがありますね。。。

思わず写真を撮ってしまいました。

この時はペンキを塗っていたときだったので、スマホにペンキがついちゃいました。

 

 

 

ここのおばあちゃん。

「ちょっとでかけてくる」と、買い物にでかけました。

いつもそうなんです。

そんなことしなくていいっていうのに、私のお茶菓子を買うために、でかけてくれました。

小さくなった背中は、少し曲がっていました。

 

少し手を止めて、木蓮が咲き始めたのを見ていました。

風があまい香りがします。

春だなあ。。。

隣りの奥さんがベランダから声をかけてくれました。

この人は、ここのおばあちゃんをとても気にかけてくれています。

 

その奥に住む、帽子をかぶったおじいさんが、歩いてきました。

「よお」っと、帽子をとる仕草はいつものことです。

晴れていたので、髪のない頭に陽の光が反射するのもいつものこと。

このあたりは、昭和の温もりが残っています。

 

近くのどこかで、まだちゃんと鳴けないウグイスが春を告げていました。

 

塗装

 

ウレタンという長持ちする塗料を塗りました。

二度塗り。

 

 

 

完成です。

 

 

使えるものはなるべく直して使う。

それが無理だったら、なるべく大きな工事にならないためにはどうするかと考える。

それが私のやり方で、職人としてのプライドでもあります。

やりがいでもあります。

 

気持ちよく仕事をさせていただき、人と人として向き合い、喜ばれる。

それを繰り返すのが私の商売です。

賢治じゃないけれど、玄米を食べ、深呼吸をして、お天道さんに感謝して暮らす。

おたがいさまで、多様性に富み、支えあい保たれている宇宙の仕組みのとおりの生き方をすることが、しあわせなんだと思います。

いつもありがとうございます。

 

雨戸の張替えはここに書きました。

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