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小さな大工仕事茅ケ崎 庇(ひさし)の取りつけ 修理 

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木製の庇(ひさし)が外壁から外れて落ちかかってしまっていました。

 

なんとかくっつけることはできましたが、お客さんと相談の上、新しく作り直すことに。

 

規制品もあるのですが、他の庇とおんなじ感じで、木と波板のトタンで作ってほしいとのことです。

 

こんな感じで、壁から離れてバタバタしちゃっています。

 

 

 

 

 

庇を取りつけ工事

 

築40年以上のお住まい。

昔の大工さんのやり方で、ホゾをとって組み込んで作っていましたが、そこまでしなくても大丈夫。

用意する材料

 

ツーバイフォー材

波板トタン 傘釘

ペンキ

あとは細かい部材です。

 

土台を作る

まずは壊れた庇を外します。

外壁に釘の穴や錆がありますから、コーキングで穴を塞ぎ、錆を落として塗装しておきます。

 

写真撮るの忘れちゃったけど、窓枠より両側30センチほど長く土台を作ります。

 

 

よく晴れていました。

南湖のここのおばあちゃんとは15年来のおつきあいです。

最初のころからのお客さんのお友達で紹介してくださったところからのおつき合い。

 

 

 

 

こんな感じで組みました。

ペンキはあらかじめ塗っておきます。

サイディングの壁の内側に柱がが入っています。

窓の場合、両脇に太いバタ角か材木が入っているはずなので、そこに土台を合わせました。

 

波板を貼る

 

土台に波板を貼っていきます。

途中の工程は、おばあちゃんと話ながら作業したので、写真撮るの忘れました。

傘釘という波板用の釘で固定します。

壁との接地面は、コーキングで雨が入らないようにすき間を埋めます。

規制品の場合、雨しまいがついていて、サイディングを切りとる必要があるのですが、自分で作るので直にくっつけます。

 

隣りのお宅に脚立をかけさていただきました。

とても元気な奥さんで、「エボシさん、いつもタウンニュース見てるわよ。うちの濡れ縁作ってね」。。。

一服していると、奥さんも交じって井戸端会議。

明るくてにぎやかで楽しかったけれど、なかなか仕事ができませんでした^^。

 

下から見るとこんな感じ。

 

 

雨どいをつける

 

雨どいをつけていると、中からおばあちゃんが話しかけてくれます。

「悪いわねえ」

「狭いところでごめんね」

「ありがたい。ありがたい」

この人は、マイナスの言葉を使いません。

私のおふくろより、年上です。

宅急便のお兄ちゃんにも、ありがと、ありがとと繰り返し、ペットボトルのお茶を持たせてあげていました。

「気をつけてね」

「ゆっくりやってね」

相手をまず、考える、思いやる。

この人は日本人なんですね。

私たちが受け継いでいかなくちゃならないのは、こういうことなんじゃないかなあって思います。

ご年配の方は、だから私は好きなんです。

だから、ご年配のお客さんがメインに自然になっています。

 

自分さえよければという人も確かに増えました。

世知辛い社会かもしれません。

テレビのニュースは、こころがヒリヒリすることばかり。

だけど、世の中そんなことだけじゃない。

 

写真は、私じゃなく、お客さんが隣の奥さんと話しているところ。

写真の右側にエプロンで、麦わら、軍手の奥さんが草むしりしていて、また話し込んでしまって、草むしり、あまり進んでませんでした。

 

 

 

トイの傾斜をつけて、竪樋を壁に沿わせて完成です。

 

 

 

終わるとお茶をだしてくれて、また隣の奥さんが話にきて、拉致されて帰れませんでした。

 

それでもとても温かい気持ちで、心の中に小さな温かい灯りがともりました。

 

いつもありがとうございます。

 

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