ルーバーの木製の雨戸の戸袋は年数がたつとこんな風に横の板がとれてきちゃいます。
敷居から全部サッシに変えると結構根が張るので、修理で対応することにしました。
戸袋の雨戸が入るところ。
傷んじゃってます。
中のベニヤもぶかぶかですね。
ベニヤを貼らずに修理で対応したときのことはここに書きました。
戸袋をはがす
戸袋のルーバーの横の桟を外しちゃいます。
外さないと、あとから落ちてきて戸袋の中に入っちゃって引っ掛かっちゃったりします。
縦の桟は大丈夫そうだったので生かしました。
耐水ベニヤを張る
耐水ベニヤを貼ります。
これで大丈夫。
後はペンキを塗って出来上がり。
ペンキを塗ったところの写真、忘れちゃいました。
戸袋の中のベニヤも上から貼ってこの通り。
これで大丈夫。
あとは、細かい修繕をしました。
銀杏ご飯
お客さんがお昼ご飯をだしてくださいました。
ほんのり、銀杏の香りが沁みました。
道から撮った写真。
きれいに仕上がっています。
もう大丈夫。。。
戸袋はサッシに変えることもできますが、その場合は雨戸の敷居からの取り換えになります。
ケースバイケースですが、修理で対応できる場合も多くあります。
15年以上とか持たせたいなら、思いきって冊子にすることを検討してもいいかと思いますが、お住まいの年数や、どのくらい住まれるかなどによって、そこまで持たせる必要もないかな、という場合は修理で何とかした方が、安上がりではあります。
ルーバーの雨戸は数十年前、流行ったんですね。
雨戸もルーバー。
いずれにしろ、木の住まいは修理で何とかなる場合がほとんとです。
今風のメーカーハウスは、モジュールと言ってそのメーカーのサイズと材料を使っているので修理で対応できないんです。
結局メーカーに相談するしかなく、大掛かりなリフォームを提案されたりしちゃいます。
考えものではあります。
昔ながらの木やモルタルの住宅は、修理ができるように作られています。
だから、修繕をしながら住めば、50年とか持つんです。
木の戸袋が、落っこちてこんなになっちゃっていました。
サッシに変えると大変なので何とかしてほしいとのことでした。
古いお客さんのお友達で、紹介していただきました。
おかげさまで口コミが、20年やっていると多いのはうれしいことです。
戸袋がない状態。。。
おばあちゃんは、「あと5年も生きられないから、何年か持てばいいんだよ」。。。
お金をかけて大げさにすることはありません。
こういう仕事は、職人として燃えます。。。。
「修理で何とかします」と私は胸を叩きました。
下の木も落ちちゃっていたのでそこを直します。
白い木の部分は戸袋の桟を新しく直したところです。
この写真は戸袋の中です。
最近はサッシの窓が多くなりました。
サッシは木のように傷まないし、さびないのでいいのですが古くなると修理できない場合が多いので全部交換になります。
その点、木の窓はペンキや修理の必要がありますが、何とかなる場合が多いです。
戸袋の表面はルーバーといって、木部の戸袋だったんです。
ひと昔前、流行ったのでよく見かけましたが最近は少なくなりましたね。
ルーバーは今あまり手に入らないので、コンパネという、ベニヤの太いのを貼ります。
そして塗装。
半分塗ったところ。
真ん中の垂木は補強の目的です。
こんな感じに出来上がり^^
おばあちゃんがうれしそうに覗いています。
左上でのぞいているのはおばあちゃんで幽霊ではありません(笑)。
リフォームや大げさな工事にせずに、工夫で何とかするのが便利屋としての私のプライドです。
そして悦んでくれるのが、やりがいです。
窓枠をサッシに交換するのは窓だけではなく、枠も戸袋もすべて交換しなければならないので、10万円を超えてしまいます。
どうしても無理な場合もありますが、何とか使えるようになればいいというのであれば、「なんとかなる」場合が多いです。
からいちど相談してみてください。
「まあ、きれいになった」
「これでいつ死んでも大丈夫だわ」
「私と一緒でポンコツの家だからまたお願いね」とおばあちゃん。
体はあっちこっち痛くても、こころは温かい。
長年使ってりゃ、いろいろでてきます。
それでもこころは年をとるごとに大きく、温かくなっていく。
わたしもそんな年をとれたらなあと思いました。。。
「いつでもきますから」
「これでもう大丈夫ですよ」
と私。
「いつまでも元気で長生きしてください」 って喉まででかかって、恥ずかしくて言えませんでした。
おばあちゃん がんばれ!!
コラム 感謝
仕事が終わるとお客さんがくれた心づけの袋に感謝と書かれていた。
胸がずきりとした。
しみじみと眺めていると私の中の何かがごろりと音がした。
忙しさに隠れていたものが動きだす。茅ヶ崎の街の色が変わる。
マラソンする人がいて、子供を連れたお母さんがいて、
はしゃぐ高校生がいて、杖をついて歩くお年寄りがいて。
八百屋さんがいて、床屋さんがいて、ラーメン屋さんがいて、
消防士さんがいて、お巡りさんがいて、看護師さんがいて。
太陽があって、雲が動いていて、風が行き過ぎて。
いろいろありながら、みな、一生懸命生きている。
それらを、今日の私は、何気ない茅ヶ崎の風景を、
祈るような心持ちで、温かい目で見つめることができた。
すべてのものに感謝ができた。
木製雨戸の張替えはここに書きました。