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床のぶかぶか修理 キッチンと廊下のフローリング上張り 藤沢・茅ケ崎 大工のエボシ

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茅ケ崎のお客さん。

タウンニュースというタウン誌の私のコラムをいつも見ていてくれたとのことで、電話をいただきました。

タウンニュースはかれこれ10年以上、たまに掲載しています。

キッチンの床がぶかぶかするということ。

 

なるほど流しの前とキッチンへの入り口が特にぶよぶよしています。

踏むとぼよーんと下がっちゃう。

いずれ踏み抜く可能性があります。

 

みし、みしと音がしました。

毎日毎日、家族のためにご飯を作り、茶碗を洗った、歴史ですね。

暮らしの音です。

家族の音です。

愛情の音です。。。

 

張替えではなく上貼りで大丈夫

 

ここのお宅は、床下収納があります。

ここと流しの間の床がぶかぶかしています。

いつも踏むところから劣化してくるのは仕方のないことですね。

 

 

 

 

 

それでも垂木はしっかりしています。

フローリングの床は、30×45センチの垂木が1尺(おおよそ30.3ミリ)で組んであります。

子の垂木が大丈夫なら、張り替えなくても上から貼れば大丈夫なんです。

それは踏んでみればわかります。

ぶかぶかしているのは垂木と垂木の間のフローリングの劣化です。

垂木がだめなら、張り替えないとだめです。

一度、今ある床板を外して、垂木から組みなおす必要があります。

 

今回は上貼りで対応。

説明、見積もりをして、別の日、作業しました。

 

床下収納庫の枠を外す

 

暑かったので、お客さんが置いてくれた扇風機。

こういうちょっとした思いやりが、沁みるんですよね。

気持ちがあったかくなります。

 

 

床下収納庫の枠を外します。

 

 

 

下はこんなふうになっています。

これで収納庫を支えています。

 

 

上貼りするので、その分、13ミリほどあげて調整しました。

 

 

で、隅から貼っていきます。

あとで書きますけど、フローリングは凹凸があって、それを組み合わせていきます。

材料は上貼り用の、比較的求めやすいフローリング材です。

 

 

洗濯機の排水の穴も調整。

 

 

 

細かい写真は撮っていませんが、隅っこの隙間を調整したり、斜めになっているのを合わせたり、結構時間がかかります。

それでも1日の作業で完成。

 

 

キッチンへの入り口から貼ったので、リビングとの段差をなくすスロープを設置しました。

 

 

撮ってないけど、冷蔵庫や洗濯機を元に戻して、できあがり。

キッチンなので、夜ご飯を作れるように夕方までに終わらせました。

しゃがんでの作業なので腰がちょっと痛くなったけど、「きれいになった」と喜んでもらえて、傷みはふっとびました。

これでだいたい20年とか大丈夫です。。。

がっちりしていて、ぶかぶかはこれで解消されました。

無理に張り替えなくても、上貼りできるなら、上貼りの方が費用も工期も抑えられます。

 

廊下も上貼り

 

きれいになったから、廊下もやってほしいということに。

 

 

 

やはり玄関からあがる一歩目と、階段の上り口、トイレの前などがよく踏むので先に劣化します。

釘とかのことを少し書きます。

フローリングは専用の釘を使います。

 

 

スクリュー釘といって、ねじのように回りながら入っていきます。

そして頭にへこみがあります。

 

 

これをフローリングのオスざね、凸の側に斜めに打ち込みます。

 

 

でもって、玄翁で叩いてから、

 

 

こういう道具で、へこみにあてて打ち込みます。

 

 

それで頭が隠れるまで入ります。

 

 

慣れるとなんてことはないんですけど、最初はフローリングを傷つけたり、釘を曲げちゃったりしながら覚えました。

 

ここにも思いやりの扇風機。

 

 

途中の工程は省いちゃいます、というより写真を撮りませんでした。。。

 

 

玄関の上がり框のところは、スロープの材料で対応。

 

 

きれいになりました。

 

フローリングのぶかぶかは、張替えなくても上貼りで対応できる場合が多いです。

いつもありがとうございます。

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