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住まいの便利屋エボシ おかげさまで湘南茅ヶ崎で23年

外廻り

ベランダからの雨漏り 街角にある愛

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ベランダから雨漏りがすると言うことで、見に行きました。

古いお客さんからの紹介です。

築40年くらい。

90代のおばあちゃん。

 

 

雨漏りをとにかく直す

 

モルタルやアルミのベランダではありません。

ベランダに防水シートが敷いてあり、それが破けていました。

その下はコンパネという材木。

ほんとうはシートをはがして板を張り替えるべきなのだけれど。。。

 

そのベランダの下の部屋にベッドがあって、そこで寝ているのだということです。

紹介してくれたお客さんは、すぐ近所なので、ひとり暮らしのここのおばあちゃんを何かと気づかっています。

そして、「あと5年ももてばいいのよ」と小さな声で耳打ちしました。

聞くと、セールスの人がきて、大掛かりにお金をかけて直すように言われ、何度も来たということでした。

「うーん。どうしましょうか」

「エボシさんなら…。なんとかして」

 

必要とされ、必要なことをする仕事ほどやりがいのあるものはありません。

 

大掛かりにすると金額がかさみます。

「シートを補修して雨が入らないように何とかやりましょう」

「そういってくれると思った」と、紹介してくれたその人は私の肩をぽんと叩きました。

よーしと私の気持ちに火がつきます。

単純な私は、えいやっとタオルをねじり頭に巻きました。

電信柱のカラスがそれを見ていました。

 

心配だから、近所の方が入れ替わりやってくる

 

敗れた箇所をコーキングで補修し、頑丈な防水テープを貼ります。

それから厚いゴム板を貼り、その周囲にテープを貼り、さらにテープのはじをコーキング。

とにかく、なんとかする。

 

 

近所の奥さんたちが、おばあちゃんが心配で何人も見にきました。

最近は、セールスや信用できない業者もいるから、ここのおばあちゃんを心配しているんです。

なんかいいなって、温かくなりました。

ねじりはちまきを見て、かっこいいわねえと言われたので、「大工はこれがネクタイでこれをすると気持ちが締まるんです」と答えました。

なるほどねえと頷いていたので、「昨日少し飲み過ぎたから」と言うと、みんな大笑い。

 

なじみのお客さんが、この人は大丈夫だというと、安心して帰って行きました。

 

「コーヒーを淹れるから、うちで一服して」

「私がお金を払っておくから」

そのお客さんは、おばあちゃんを気づかい、心配し、そして私にもとてもよくしてくれました。

それも一生懸命そうしていました。

そして、楽しそうに、うれしそうにしていました。

 

誰かのために何かをすることに喜びを感じることが、できる人だから。

 

ここに、こんな近くに愛があったじゃないか、と私は思いました。

 

思いやり。。。

気づかい。。。

心配り。。。

おたがい様。。。

 

そういうものに触れることができるから、この仕事を続けていけます。

仕事をしながら、そういうものに触れ、学び、癒され、自分もそうありたいと願います。

 

胸がじんとして、不覚にも涙目になっちゃったから、あくびをしたふりをしてごまかしました。

 

愛はいたるところにある

 

おばあちゃんは、おそらくはよくわかっていなかったろうけれど、よかったよかったと手を叩いて喜んでくれました。

なじみのお客さんは、ありがとうを繰り返してくれました。

 

思いやりは愛のひとつの表現です。

愛は共有され、共鳴して、そして延長していく。

 

温かい人たちの中で仕事ができる喜びを、帰りの車でしみじみ感じました。

 

困ったに対して向き合って、必要なことをして、その対価としてお代を頂くのが私の仕事です。

 

街角に、愛はあります。

暮らしの中にも、いつもあって、忙しいから気づかないだけなのかもしれません。

太陽や風や大地が、宇宙の愛だとしたら、街の中には人の愛がたくさんあるのでしょう。

 

奇跡のコースは、「愛はすべての人が完全な形ですでに持っている」と断言しています。

 

そんなことを考えていたら、道を間違えて辻堂の方までいっちゃいました。

私は頭をごちんと叩きました。

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