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茅ケ崎の外構・便利屋の仕事 ブロック塀・フェンスの修理 ひとりぼっちだけど

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15年来のおばあちゃん。

久しぶりでした。

腰はまた少し曲がっちゃっていたけれど、しわが増えちゃったけれど、お元気でした。

 

*お客様におばあちゃんという言葉は本来適切ではないのかもしれません。

しかしながら、あえて親しみを込めてそう書いています。

 

ブロック塀にひびが

 

行ってみると、ブロック塀にひびが入っています。

確かにこれは危ない。

ここのおばあちゃんは目がよくないから、気づかなかったとのこと。

それで、訪問販売のリフォームの人がきて、全部やり直さないといけないと言われたということでした。

崩れて人にケガさせたら大変なことになると、おおげさなことを言っていたとのこと。

 

 

 

 

 

確かに危ないけれど、全部やり直す必要はないと判断。

築年数も古いし、おばあちゃんの年齢も考慮して。

「私もあと何年生きられるかわかんないから…」

だから修理で対応することにしました。

 

ブロック塀の修理 補修

 

ブロック塀の上の部分は、モルタルでふさいで固めてあります。

それが経年劣化で外れかかって、ひびが入っていましたから、それをまず取り外しました。

 

 

 

鏨(たがね)という道具で、こんこんと割っていきます。

古いブロックは柔らかくて、気をつけないと割れちゃいますから慎重にやります。

外れたモルタルが上の写真。

 

で、途中の工程は写真を撮らなかったのですが、ともかくこんな感じに仕上がりました。

 

 

ブロック塀のひびは、コーキングという材料で補修。

 

 

フェンスも少しぐらついていたので、コーキングでくっつけました。

 

 

 

こういう、簡単な修理で大丈夫です。

外構、フェンスは公道と接している場合、市役所へ届けたり許可の申請やなんやら大変だし、お金もかかります。

必要なことをするだけでいいんです。

 

何十万もかかると思っていたおばあちゃんは、「よかったよかった」と喜んでくれました。

 

それでも追いこす日々を、凛として。

 

終わってお茶をいれたくれたので、一服。

元気だったかと、仕事はあるのかと、おばあちゃん。

ちょうど、両親と同じ年恰好です。

 

旦那さんがいなくなって、もう5年になります。

 

おばあちゃんは、私はぼけちゃったのではないかと話しはじめました。

「椅子におじいさんが座っている感じがするの」とおばあちゃん。

お仏壇に、花が手向けられていました。

穏やかな人だったことや、戦争の話を聞かせてもらったことなど、懐かしく思いだされました。

 

その時間を、歴史を、思いでを。

その深さを思い、何も言えませんでした。

ただ、今、ひとりで生きているのは、家族との日々が支えているのだと思いました。

ひとりで、ご飯を食べるのだろう。

ひとりでテレビをみて、お茶を飲んで、布団に入る。

闇の中で、ひとりで、老いや、荷や苦を思うのだろう。

それでも。。。

 

「きっと心配で、たまに見にくるんですよ」

それだけしか言えませんでした。

孤独であって、だけど孤独じゃない。

これまでのさまざまが、温かい力になって、この人を支えている。

 

腰が痛いけど、食もほそくなったけれど、この人は、まだまだ大丈夫だ、と思いました。

きっと、ずっと、大丈夫。。。

 

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