ペンキ

ブロック塀の塗装 修理 ペンキの仕事 

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いつも頼んでくれる鎌倉のお客さん。

ブロック塀が傷んでしまってなんとかしたいということでした。

下見に行ってみると、劣化して穴が開いてしまっています。

古くなったブロック塀は、柔らかくなってぼろぼろかすがはがれてきます。

見た目も汚れてしまっています。

 

すべて新しくするとなると大変です。

ほんとは新しく作り直すべきなのですが、今後のことなどもありとりあえずの修理で何とかしたいとのことでした。

私は傷んだところを補修して、塗装することを提案しました。

ブロック塀は塗装で、とてもきれいになります。

見た目のお化粧の意味と、防水で長く持たせる2つの理由があります。

 

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ブロック塀の補修

 

さあ、ペンキを塗る前に下地をならします。

ケレンと言って、落ちそうな部分を削り取ります。

大きな穴はモルタルで補修。

 

これが結構時間がかかります。

だけど、こういった下地調整をきちんとやることが大切なんです。

あとの持ちにかかってくる。

板前さんが仕込みが大切なように、大工は下準備こそ大事なんです。。。

 

ブロックが柔らなくなっているので、気をつけないとボロボロ剥がれ落ちてきます。

大きめの穴はモルタルを詰め、小さなものはコーキングで補修しました。

 

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シーラーで下塗り

 

シーラーという下塗りから。

モルタルブロック、やカラーベスト屋根、モルタルの外壁などは、いきなりペンキを塗りません。

シーラーという下塗り剤をまず塗ります。

シーラーには防水と接着の意味があります。

 

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こんな感じになります。

 

シーラーは透明ですから、目立たないですね。

見えにくいですが、つるつるの状態になっています。

年数のたったブロック塀なので、シーラーがいくらでも吸い込んじゃいました。

3回塗りました。

 

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本塗り

 

さあ、ペンキを塗っていきます。

ローラーと刷毛で丁寧に。

ウレタンという防水性の強い塗料を使うので、長持ちします。

 

二度塗りします。

グレーが無難だということで、この色に。

こんな感じになりました。

 

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穴の開いていた部分はモルタルで補修をしてから塗りました。

天気が良かったので写っている影は私^^。

 

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実は裏側を塗装した 気配りと思いやり

 

実は、今回、ブロック塀を塗ったのは、お隣さんの側なんです。

ボロボロ剥がれて、お隣に迷惑がかかるから、と。

自分の側は、植木がたくさんあるし、今回は裏だけでいいということになりました。

 

別に苦情がきたわけでもなんでもない。

 

相手をまず考える。

自分の方はあとにして、お隣の迷惑を考える。

思いやりですね。

 

さすがです。。。

こういう仕事、とてもやりがいを感じます。

 

ここのご年配のご夫婦を、私は大好きです。

私に接してくれる対応や言葉のひとつひとつに、思いやりがあります。

言葉が温かいのは、一度自分の心の中で温めた言葉だから。

そして、その心がとても温かいから。。。

 

いつもありがとうございます。

 

コラム 祈り

 

今日は久しぶりのお客さんからの依頼でペンキの見積り。

朝からよく晴れていた。

鉄砲道の先の富士山がでかい。

ラチエン通りを曲がる。

春が近いせいか、街はなんとなく華やいで見える。

年が二十も離れているこのご夫婦はいつも仲がいい。

外壁を塗って欲しいとの事で、平屋なので足場は組まないと説明し見積りをする。

旦那さんの方が若いので奥さんを気遣いながら家廻りをいっしょに一周する。

円満の秘訣をぜひ聞きたいのだが、なかなかきりだせない。

もっともそんなことは言葉で説明できるものではないのかもしれない。

奥さんの靴が脱げそうになったので旦那さんがしゃがんで直した。

柔らかい陽射しの中、その姿は、祈る人のように私には見えた。

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