松の木の剪定は春と秋にやります。
春に芽がき、秋に枝おろしをやります。
最近は松の剪定のお仕事は減っちゃっています。
昔ながらの古いお客さんがいなくなったのと、茅ケ崎は新しいお家がどんどん建って庭の広い住まいが減っているから。
これも時代の流れなんでしょうか。。。
松の木にかたつむり
春と秋にいつも頼んでくれるお客さんのお仕事でいったとき。
かたつむりがちょこんといました。
かわいいですね。
もちろんそのままにしておきました。
松ぼっくり
お客さんのおばあちゃんが、お孫さんが学校で使うからと聞いていたので拾っておきました。
仕事が終わったら、届けよう。
木の精霊と
剪定前の写真がないんですが、さっぱりしました。
私は大工なので、植木はもともと本職ではありません。
だけど、だんだん、やってほしいと頼まれるようになってきました。
あるとき、年配の植木屋さんがやっているのを見て、お茶を持って行って、お金はいらないから手伝わせてほしいとお願いして教えてもらうようになりました。
だからもういないけど、その人が植木の師匠なんです。
木というのはもちろん生きていますから、いじっていると、なんとなく伝わってくるものがあるんです。
気というのか、なんというのか。
以心伝心というほどではないけれど、葉をおろしていると指先がなんかぴりぴりしてくるんですね。
私は勝手に、「あ、木の精がなんかいいたそうだ」って感じます。
軍手を外して、手の平で幹に触れると樹液が流れるのがわかるような気がします。
そんな感じがするというだけですが。
もちろん言葉は通じませんけど、なにかコミュニケーションをとろうとしているように感じて仕方ないんです。
同じ地球に生きるものとして、交流しようとしていると思えてなりません。
目をつむり、少し深い呼吸をして、その息吹を、エネルギーを感じようとしたりしています。
剪定はやり方を柔軟に変える
お昼。
私が玄米の弁当を持ってくるのを知っているので、お客さんがお味噌汁とおかずを作ってくれました。
毎年なんです。
こういう気持ちが、とってもうれしいですね。
木の話じゃないけど、触れ合いを感じます。
温かく、優しい味がしました。
松の剪定は、時間をかけようとしたら1本でも大きい松なら1日かかってしまいます。
それでもいいから丁寧にやってほしいというお客さんにはそうします。
だけどそれだと予算が大変です。
「松は金食い虫だ」とよくいいます。
だから、私はこの程度、というのを相談しながらやるようにしています。
たとえばいわゆる見越しの松というやつですが、玄関まえですし、こういうのはある程度時間をかけてじっくりやります。
ちょっと見づらいかもですが、これが、
こうなります。
それでも家の裏側の松は、それなりにやります。
こういうくらいに。
これが、
こんな感じに。
最近の新しいお家は庭を造りませんから、緑がどんどん減っちゃっていますね。
さみしいですね。。。