「便利屋をやってみたいけれど、何から始めればいいのかわからない」
開業を考え始めたとき、まずそこで止まってしまう方も多いと思います。
現役便利屋が開業までのロードマップを解説
便利屋は、お店を借りたり大掛かりな設備を入れたりしなくても、一人で小さく始めることができる仕事です。
ネット上には「便利屋の始め方」に関する情報が溢れていますが、その大半は高額なフランチャイズへの誘導や、若者向けの体力勝負を前提としたものです。
特に50代・60代から始めるのであれば、最初から大きなお金をかけたり、何でもできる便利屋を目指したりする必要はないと私は思っています。
このページでは、現役便利屋として実感している「開業ロードマップの全体像」を解説します。
シニアの方向けではありますが、もちろん若い人も参考にしてください^^。

ステップ1 便利屋を開業して自分はなにができるかを考える
便利屋を始めるからといって、何でもできる必要はありません。
むしろ最初にやった方がいいのは、「自分はなにができるか」、自分が今までやってきた仕事やできることを書き出してみるといいと思います。
例えば、
大工仕事ができる。
庭仕事ができる。
掃除が得意。
車の運転ができる。
家具の組み立てができる。
人と話すのが得意。
こういったことも、便利屋の仕事につながります。
会社員としてやってきた経験が、そのまま便利屋の仕事になることもあります。
私自身、長く便利屋をやってきて思うのは、「何でもやります」より、「これは自分が得意です」という仕事を持っていた方がやりやすいということです。
まずは、
「できる仕事」
「少し覚えればできそうな仕事」
「自分ではやらない仕事」
この3つくらいに分けて考えてみるといいと思います。
ステップ2 どんな便利屋さんをやるのかを考える
特別に技術がなくても、副業であればできると私は思います。
街のご用聞きのようなスタイルで、高齢者を中心とした、電球交換や草むしり、家具の転倒防止、網戸の貼り替えなどからはじめて、少しずつできる仕事を増やしていけばいいんです。
とりあえず開業して、仕事をしながらレベルを上げていけるのがこの仕事のよい面ですね。
そうはいっても、自分の得意なことがあれば「その分野が得意な便利屋」として差別化になりますから、有利ではありますね。

そして、シニアの方は若い人のように重い荷物を運ぶなどの体力仕事はやる必要はありません。
やっていくうちに、自分はこういうことに向いているとか、やってみたら案外できたとか、あるんです。
難しい職人の仕事は無理でも、今はYouTubeでいくらでもやる気があれば学べます。
現実的には、草むしりや簡単なお掃除、簡単な修理、植木の剪定、網戸の貼り替えなどがよく頼まれるお仕事です。
ステップ3 開業資金と必要な道具・販促物の準備
次に、お金と道具、チラシや名刺などの販促物を準備します。
便利屋開業に必要な道具類
まずは車です
できれば軽トラックが絶対にいいですが、乗用車がある人は数ヶ月それで始めてもいいかもしれません。
いずれ軽トラックは必要になりますけれど。
ワンボックスより、絶対的に軽トラックがいいです。
植木を積んだりするからです。
便利屋開業に必要な道具
これは最初は最低限のものでいいと思います。
ドライバー、ペンチなどの当たり前の工具類、植木の剪定はさみ、脚立くらいは最低必要ですね。
私も27年前に開業したときは、ボロボロの車とそのくらいの道具だけで始めました。
仕事がくるたびに、少しずつ揃えていけばいいんです。
電動ノコやインパクト(電動ドライバー)くらいは、揃えてもいいかもしれないですね。
販促物
これも最低限で、まずは開業しちゃうべきだと思います。
名刺とチラシ、領収書用のゴム印が最低限必要です。
私は全然お金がなかったので、名刺とゴム印とチラシを30000枚作って開業しました。
これもやりながら、必要に応じて作っていけばいいんです。
実際に27年やっていて、本当に効果的な販促の方法がありますので、販促物に関してはこれ以上のいろいろはあんまり必要とないと私は思います。
開業届
これは当然ですね。
税務署に届けます。
それから、賠償保険は入った方がいいと思いますが、入っていない人の方が多いように、肌感覚で感じますね。
開業に必要なものはこれくらいです。
便利屋を開業したら、絶対に挨拶に行くべきところがあります。
これはコンサルでお話しますね。
ステップ4 ターゲット層と商圏と料金設定
これはある程度、開業の前から考えることですよね。
とても大事なことですから。
ターゲットはずばり、「高齢者」です。
ペルソナとしては「子どもさんたちが遠くにいる一人暮らしのおばあちゃん」という感じですね。
それ以上の細かいことは不要でしょう。
営業地域
これは住んでいる市町村でいいと思います。
スモールビジネスですから、細かい商圏設定というより、ざっくり自分の市町村、あるいは自分の住む地域では抵抗のある人は、隣の市町村でいいと思います。
おおよそですが、人口20万人くらいをメインの商圏にして、その周囲はサブの商圏というくらいの感じで考えればいいと思います。
小さな市町村なら、その周囲の市町村もメインにする。
大きな市町村なら、なになに町となになに町がメインでその他はサブとか。

ひとつ、とても大切なことを書いちゃいます(笑)。
メインのところに集中してチラシを入れます。
なんども入れるんです。
みんな、あっちこっちに広く入れるから反応が少ないんです!
何度も入っているのをみて、やっと屋号を覚えてもらえるんです。
これは実際にやってきた私の肌感覚です。
商圏を決めるのは、販促をどうするかにかかってきます。
料金設定
当然ですけど、なにができるか、なにをやるか決めて、その料金を設定します。
これが難しいんですよね。
都市圏と郊外で違うし、なにができるかでも違うし、ライバルがどのくらいいるかにもよります。
フランチャイズのように、一律で決められるもんじゃ亡いと私は感じています。
集客をどうするかを考える
おそらく、開業前にいちばん頭を使うのは、ここだと思います。
便利屋は店舗を持たないので、宣伝しないと仕事はきませんね。
集客方法としては、
ホームページ
Googleマップ
チラシ
口コミ
紹介
マッチングサイト
など、いろいろありますね。
地域によっても、なにをメインにするかによっても違ってきますけれど、開業前にしっかりと広告戦略は作っておいた方がいいです。
そして、やりながら色々試してみたり、ブラッシュアップする。
私は27年の経験で少しだけお伝えすると、便利屋さんはネットのオンラインより、チラシや紹介などのオフラインをメインにするべきです。
オンラインももちろんやるべきですが。
便利屋の開業は「小さく始めて少しずつ進化させる」
便利屋開業というと、「開業するぞ」と大きく構えてしまうかもしれません。
でも私は、特に50代・60代から始めるのであれば、そこまで大げさに考えなくてもいいと思っています。
まず自分のできる仕事を考える。
必要最低限の道具で始める。
営業地域を絞る。
仕事を一件やってみる。
そして、続けられそうなら少しずつ広げていく。
便利屋は、こういう始め方ができる仕事です。
もちろん、実際に始めてみると、
「この仕事は受けていいのか」
「いくらで見積もればいいのか」
「どんな道具を揃えればいいのか」
「お客様とはどう話せばいいのか」
といった、ネットの記事だけではわかりにくいこともでてきます。
まず最低限で小さく始めてテストしながら、いけそうだと感じたら少しずつ広げていく。
地道にやれば誰でも、副業としてやっていけるようになると思いますが、その人がこの仕事に合うか合わないかというのもありますから、まずやってみて、やりながらいろいろやればいいと思います。
シニアの方のための便利屋開業コンサル やっています。

