植木剪定 茅ケ崎 なにもなくてもしあわせ

 

毎年剪定させていただいているお客さんの植木のお仕事。

私の両親より少しだけ若いけれど、1年ぶりのご夫婦は髪に白いものが増えていました。

だけど、お元気そうで。

 

植木剪定 刈り込み

今年は夏が暑かったので、植木の伸びるのが早いというかよく繁っちゃっていました(笑)。

 

 

ハナミズキをどうしよう、あれはばっさりやっちゃおう、などと打ち合わせ。

けれど耳がそれなりに遠くなっちゃったので、大声です。

 

それでも半分も通じればいいという感じで、よくわかんないけど、「オーケーオーケー」と言っていました。

毎年やっていますからほとんどわかっているし、お任せです。

ここのお客さんは、けっこう思いきりばっさりやって、さっぱりさせた方が喜んです。

で、作業開始。

 

生きてくのに難しい理屈は、きっといらない

10時になってお茶をだしてくれたので一服。

大声をださなくちゃならないから、お茶と饅頭の合間に、腹式呼吸の要領で、息を大きく吸い込みます。

 

エボシ代表  久保尚之
エボシ代表  久保尚之

「元気でしたか?」

「膝の痛いのはどうですか?」

もちろん頭はしっかりされています。

たぶん内容は聞こえないので、うんうんと頷いていました。

柔らかい視線。

笑うと刻まれるしわ。

なんだかとってもおだやかで、こっちもそんな気持ちになってきました。

 

仕事は忙しいのかと聞いてくれました。

最近は、昔ながらのお客さんが施設に入っちゃったりでめっきり減っていますけど、心配するから、細かいこと言ってもおそらくは通じないし、「まあまあです」

そうかそうかとほほ笑んでいました。

 

縁側に陽がよくあたってぽかぽかしていました。

そこに座っている私に相対する位置にご夫婦が座っていました。

それが、とってもかわいらしいんです。

ソファに並んで座っています。

寄り添うように、ぴったりくっついて。

そして、手をつないでいて、奥さんの膝の上につないだ手があって。

ときどき、うらっ返してみたり、上下にゆすってみたり。

 

旦那さんが饅頭を食べようとして、ちらっと奥さんを見ました。

奥さんは気づかないというふうに、そっぽうを向きました。

きっとお医者さんに止められているのか、控えているでしょう。

旦那さんは袋を破いて、少し慌てるように食べました。

だからむせて、奥さんがお茶碗をさしだし、旦那さんが飲みました。

手はつないだままでした。

 

私は、涙がでて、くしゃみのふりをしてごまかしました。

なんかいいなあと思いました。

 

難しい本なんか読んでなくたって、耳が遠くたって、しあわせのありかをちゃんとわかっている。

特別なことがなくたって、何者かにならなくたって、ふつうでいいということが、理屈じゃなくふっとこころに入ってきました。

 

そうして作業が終わりました。

ふたりは外にでてきて、きれいになった庭を眺めていました。

旦那さんが杖をついて、やっぱり手をつないでいました。

 

 

 

その写真こそ撮りたかったんですけど、ここに載せるのははばかられるので撮っていませんけれど、その姿は、私のこころにちゃんとやきつきました。

 

エボシ代表  久保尚之
エボシ代表  久保尚之

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