海が近い茅ヶ崎や湘南エリアは、潮風の影響でどうしても建物に「塩害」が出やすくなりますね。
特にトタンなどの金属部分は、表面の塗装が少しでも劣化すると、そこからあっという間に、塗膜の「浮き」や「剥がれ」に繋がります。
それを放っておくとサビになって、それが広がってやがて穴が空いちゃうんです。
海の近くで家を維持するためには、このサビ対策、そのための塗装がひとつのかぎですよね。。。
*現在はもう年齢なので、2階の屋根は登りません。
1階ならやっています。
トタンの塗装はトタン用の塗料を必ず塗ります
トタンは熱で伸び縮みします。
だから弾性塗料というのを使います。
そうじゃない塗料だと、トタンの伸び縮みについていけないんです。
トタン用の塗料は弾性塗料で、さび止め剤が配合されています。
それでも、さびがひどいところは、別にさび止めを塗りますけど。
トタン屋根の塗装施工事例
かなり錆びていたトタン屋根の塗装【平塚】
いつものお客さんです。
なんか、セールスの人がきて、2階の屋根がどうとか言われて私に電話をかけてきてくれました。

「知らない人は怖いから…」
夏場で、全然暇だったのですぐに行きました。
トタン屋根がさびちゃってる
2階の屋根は見たところ、なんでもなかったんです。
それより、1階のトタン屋根がこんなにさびちゃっていました。


これはすぐにやらないといけないです。
さびはどんどん進行するし、いずれ穴が開いちゃいます。
そうすると大掛かりに張り替えないといけなくなる可能性もありますから。
そういう話をして、見積もりをしました。
「あんたに任せるから」と肩をぽんと叩かれて、「お茶でものんでいきな」。
人と人として
縁側でお茶をいただきました。
昔ながらの木の住まい。
漆喰、障子、ふすま、畳。
もう少なくなってきた、日本の家という感じの佇まい。
私はここには、ほんとうに何度も通っています。
つまりいつも頼んでくれています。
だから気づかなかったけど、お茶を飲みながらしみじみ思いました。
しわが増えたなあって…。
小さくなったなあって…。

いつも私のことを気にかけてくれて、「仕事はあるのか」、「体は大丈夫か」、「ちゃんとご飯を食べているのか」と。
日本のおばあちゃんという感じで、あったかく、おおらかで、優しいひとです。
母親と同じくらいの年齢で、他人のような気がしません。
私は家族の縁がうすいからよけいにそうなのかもしれません。
少しやせたおばあちゃんは、だけど、まだまだ元気でした。
ここには書けないけれど、プライベートないろいろなことを話しました。
トタン屋根の塗装
途中経過は写真撮り忘れましたので、完成した写真はこれ。

きれいに仕上がりました。
簡単に書くと、さびを落として、水で洗って、養生して、さび止めを塗って、トタン用の塗料を二度塗りしました。
写真に撮って、おばあちゃんに見せると、まあきれい、と手を叩いて喜んでくれました。
いつもありがとうございます。
トタン屋根の塗装【大磯】
1階屋根部分の塗装をやりました。
なんどか頼んでくれているお客さん。
以前お仕事させていただいたときに、トタン屋根が経年劣化しているので、いつかペンキを塗った方がいいですよとお伝えしていたんです。
それで、電話をいただきました。
トタン屋根の劣化
屋根に上ってみました。
トタン屋根の下は屋根板というコンパネ(べニアの太いやつ、12ミリとか)が貼ってあるんです。
その上にルーフィングという防水紙が重ねてあって、その上にトタン屋根がのっています。
瓦棒というでっぱりがあって、それで強度を保っています。

歩いてみると、下地は全然丈夫です。
下地が傷んでくると、ぺこんぺこんとトタンが音をたてます。
ひどいときはへっこんじゃいます。
こちらは、がっちりしているので塗装をきっちりやれば長持ちすると判断。
で、塗装をすることに。
下地調整
まず下地調整から。
はがれかけたやつをがりがりとこそげ落とします。
サビの部分はやすりでこすります。
それから、必要に応じて、コーキングという補修やさび止めを塗っていきます。
釘がでちゃってたら、打ち込んだり、細かく見ていきます。
それを充分にやってから、塗装です。
小さな思いやり
ここの奥さんは仕事をしているので、でかけていきました。
もうなんどもお伺いしているので、信用してくれています。
一休みのために下におりると、パックがおいてあって、メモが貼ってありました。

開けてみると、お湯とカップの味噌汁、お茶とお菓子が入っていました。

寒かったので、わざわざお湯を沸かして入れてくれていました。
寒いだろうと、私のことを思いやり、入れてくれていました。
こういう小さな気配りって、ほんとにうれしいもんです。
優しい気持ちになります。
胸があったかくなります。
自分も誰かにそうしようと思います。
私は若い頃、インドに行ったり、アジアを放浪したり、禅に通ったりしました。
もちろんいろいろ学びましたが、そういうところにいかなくても、日常の中に、町角に、学びがいつもあることに、この仕事で気づかせてもらえました。
山の修行と里の修行があったとしたら、仕事をしながら里の修行をしているんですね、きっと。
そして、人としての温もりを思いださせてもらってもいる。
みそ汁は体を温めてくれて、気持ちも豊かにしてくれました。
完成
完成です。

お代をいただいて帰るとき、どうしようかと迷ったけれど、思いを伝えました。
思いやりのあるお湯に癒されたこと、うれしかったこと。
照れ臭かったけれど、きちんと言えてよかったと思いました。。。
仕事のやりがい 豊かな時間
やっていることは、工事で、屋根やペンキや物が相手だけれども、私が扱っているのは人の気持ちだと思っています。
住まいは、お宮です。
家族が暮らす場所です。
そこで笑ったり泣いたり。
人生という時間がそこにあります。
それにアプローチしていて、必要なことを楽しみながらやって、喜ばれ、感謝され、お代をいただく。
だから、働く喜びがあります。
だから、思いを込めて仕事ができます。
だから、仕事の時間は豊かなひとときなんです。
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