久しぶりのお客さんからの依頼でした。
ウッドデッキが古くなったので作り直してほしいとのこと。
行ってみると、木部が腐ってしまってボロボロです。
これじゃあ、危ない。。。
ご年配のご夫婦。
「洗濯を干すくらいだから、そんなにお金をかけたくないんだけど」
スペースもそんなに広くない。
だから2バイ4で造作することにしました。
古いウッドデッキの解体
ウッドデッキをまず解体します。
窓に沿って作られていました。
家を建てたときからだということなので、30年以上持ったことになります。
素晴らしい。
最初に作った職人さんがきちんと作ったからですね。
それでもさすがに、土台が浮いてしまっていました。
外すとこんな感じ。
2バイ4のウッドデッキとは?
ウッドデッキは、長く持たせたい場合、雨に強い木材を使ったりします。
ウエスタン・レッド・シダーなどです。
しかし値が張るんです。
なので、比較的安い2バイ4の材料のホワイトウッドという材木を使いました。
通常はウッドデッキを組んでから防腐剤や塗装をするんですが、
部材を切りだして、あらかじめすべて塗装すれば長持ちします。
2バイ4というのは材木の規格(太さや長さ)が決まっている材料なので、組みやすいというメリットがあります。
材料を塗装する
材料をきりだして、組む前に塗装します。
途中までの写真しかないけれど、すべて塗装しました。
ウッドデッキの根太張り
土台を決めて、根太を張ります。
ウッドデッキ 床張り
あらかじめ塗装したホワイトウッドを張っていきます。
土台は木工ボンドとビスできっちり固定させますが、床はビス止めだけにしておきます。
これは将来、修理できるため。
思いやりの蚊取り線香とお茶
お客さんが、気を使ってくれて蚊取り線香を置いてくれました。
そしてお茶。
温くなっちゃうからと、氷に漬けておいてくれました。
温かい気持ちになります。
私の古いお客さんは、人としてもステキで、私の誇りです。
旦那さんは腰が痛くて、バンドをまいていました。
おばあちゃんは耳が随分遠くなりました。
だから、大きな声で怒鳴るように話しましたから、腹筋が少し痛くなりました(笑)。
それでもおばあちゃんは、にこにこして聞いていました。
ウッドデッキ 完成
作業に必死で、途中の写真撮らなかったので、いきなり完成写真。。。
いま、サッシのデッキもありますが、やはり木の温もりはいいですね。
2バイ4の材料だけど、接地面も土台も塗装しているので、長持ちします。
「20年以上持ちますよ」
「そんなに長生きできないわよ」
お茶をいただきながら、ありがとうとうれしいを繰り返してくれました。
バーベキューをするほどの広さではなく、ぬれ縁より広い小さなウッドデッキは、布団を干したり、庭の植木をそっと眺めたり、重宝です。