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小さな大工と便利屋のエボシ 茅ケ崎 藤沢でおかげさまで創業25年

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大工茅ケ崎 屋根の雨漏り修理 

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屋根からの雨漏りの相談でした。

どこに頼んでも断られたり、無理だったとのこと。

雨漏りはとっても難しいんです。

針の穴ほどの隙間でも水は入ってきますから。

*二階部分はやっていません 一階部分のみ対応しています。

 

屋根裏を調べる

 

まず屋根裏を調べます。

木造住宅の場合、押し入れの天袋からだいたい入れるようになっています。

誇りっぽかったけど、天井を踏まないように慎重に潜り込みました。

雨は降っていなかったけど、染みの具合を確かめました。

 

だいたいは、染みやなんかおかしいなというところはたくさんあるので、わからない場合が多いもの。

今回は、屋根板が完全にぶよぶよしている箇所がある。

そこに当たりをつけました。

 

瓦をはがす

 

屋根に上ってみると、こんな風にイカの足みたいなものが。

ははあ。。。

これはルーフィングという防水紙です。

下は銅板で加工されています。

ということは、この辺は、あとから増築したつなぎ目だろうと見当がつきます。

 

 

つなぎ目から雨漏りする場合は結構あります。

それで、昔、大工さんが防水紙を挟み込んだということがわかります。

今回の雨漏りはそれではないので、当たりをつけた周辺の瓦を剥がしました。

 

 

防水紙が腐ってまったく用をなしていません。

 

 

件の部分は下地がめくれています。

ここから漏っている可能性がとても高い。

 

語ってくれた家族のこと 家のこと

 

途中でお茶を入れてくれたので一服。

いろんな話を聞きました。

 

結婚して子供が産れて、茅ヶ崎のここに越してきたこと。

昔は水道が通っていないから井戸を掘ったこと。

風呂がないから子供をおぶり、銭湯に通ったこと。

お金もなかったけど、ただ必死だったけど、だけどだからこそ、思いだせばしあわせだったこと。。。

 

子供の成長に伴い、部屋を増築し、風呂をつけて。

子供たちは巣立ち、家も古くなってきたこと。

ふたりで、あと何年ここで暮らしていけるかと目を細めてお茶を飲んでいました。

 

茅ヶ崎も最近は今風の組み立てのメーカーハウスが増えてきました。

昔ながらの木の家の周りはみんな代替わりして、新しいきれいな家ばかり。

だけど、その中で、昭和の佇まいを残して、どっしりと、少しさみしそうに建っています。

 

防水紙を貼り直す

 

さて仕事。

防水紙を貼ります。

全部やり直すのは、ことが大がかりになってしまうので、問題の箇所とその周辺だけをやりました。

 

 

屋根に引っかける桟木を貼ります。

ここに屋根の裏側の出っ張りを引っかけて固定させるんです。

一度貼れば、防水紙は20年から30年保ちます。

 

 

瓦を戻す

 

瓦を戻しました。

 

さっきのいろんな話を聞いたから、家は家族の歴史が詰まっているから、丁寧に、隙間がないように貼りました。

今後ずれないように、下のところはコーキングで固定しました。

 

 

雨漏りは家の劣化の元

 

当然ですが、雨漏りは家を傷めます。

それも屋根板や根太や柱など、家の本体をじょじょに痛めます。

家の中は塗装していないし、少しの雨漏りだったとしても、年数が過ぎる中で木が腐ってきます。

そしてそれはアリの原因にもなります。

だから、早めの対応が必要です。

 

感謝していただき、軒天のはがれたのを今度やってほしいと頼んでくださり、私も感謝して帰路に。

茅ヶ崎の空は夕焼けに染まっていました。

-大工

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