はじめてのお客さん。
一人暮らしで、娘さんが私のこのサイトを見て、連絡をくれました。
廊下とキッチンの床がぶかぶかで、部分的に沈んじゃうということで心配していました。
張り替えを検討していたとのこと。
フローリングの修理は3つのやり方がある
フローリングの修理は、おおまかに3つのやり方があります。
ひとつは、張替え。
今ある床材をはがして、根太をむきだしにして、根太も必要なら直して張り替える方法。
これは大掛かりになります。
次に上張り
既存のフローリングの上からフローリングを貼ります。
これが予算的にも、工事としても、もっとも効果的かと思います。
それから、その部分だけはがして補修する方法。
これは応急処置的な感じですね。
私は、可能なら上から張る上張りをおすすめしています。
よく踏む部分の床がぶかぶかする
どのお家もそうですが、よく踏む部分からぶかぶかしてきます。
当然ですよね。
廊下で多いのは、玄関を上がった一歩目と二歩目あたり。
それからトイレとか部屋の一歩目。
そして階段の降りたところ。
キッチンは、流しのあたりがまず先に傷みます。
ここのお客さんのお家もそうでした。
廊下。
一昔前に流行ったフローリングの柄ですね。
キッチン。
これも少し前に多かった、クッションフロアを貼っています。
フローリングの上張りで大丈夫な理由
張り替えより、上張りがいいと提案して、説明しました。
上張りは、大丈夫かと心配される方もおられますが、根太がしっかりしている場合、ぜんぜん大丈夫なんです。
根太が傷むのは、シロアリとかよほど湿気のある場合で、たいてい、40年とかたっていても大丈夫な場合がほとんどです。
床がぶかぶかするのは、根太と根太のあいだのフローリング材が傷んでいるからです。
それは、踏んでみればわかります。
根太はしっかりしているので、上から張れば20年とか大丈夫です。
予算も、張替えの半分程度で済みますから。
フローリングの上張り
ということで、上から張ることに。
追加で、勝手口もフローリングを敷きたいということでしたので、根太を作りました。
2バイ4の材木を今回は使用。
床材は、国産の上張り用のフローリング。
比較的、安価で、丈夫です。
はじから張っていきます。
ドリル釘というフローリング専用の釘を斜めに打ち込みます。
廊下の柱のでっぱりの調整がちょっと大変。
追加で引き戸が開けずらかったので、戸車を交換しました。
上がり框は、スローブの材料で調整します。
完成。。。
キッチン。
勝手口もフローリングを流しました。
春を待つものたち
お仕事をさせていただいたのは、少し暖かくなってきはじめたころでした。
まだまだ寒いのに、琵琶が実をつけはじめていました。
近所のおばあちゃんたちが、仲良く買い物に。
このおふたりは、私は昔から知っています。
なにかあると、頼んでくださいます。
後ろ姿って、なんかいいですね。
風がやや暖かくなって、空の色もなんとなく変わってきて、気持ちもうきうきしますね。
きっと、私たちだけじゃなくて、鳥も、土の中の虫も、木も草も、春を待っているのでしょうか。
はm
雪が解けるように、荷や苦やさみしさや、戦争や貧困や飢餓が、愛によって浄化されればいいなと思いました。