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小さな大工と便利屋のエボシ 茅ケ崎 藤沢でおかげさまで創業25年

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玄関ひさしと雨どいの修理 藤沢辻堂の大工仕事 感謝の手紙

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もう、いちばん最初からの、だから25年来のお客さん。

年末にご挨拶にいったとき、年明けにやってほしいとのことで、お正月がすぎてからの仕事始めのお仕事でした。

 

はしごで登ると、玄関の脇のひさしがぶよぶよになっていました。

 

 

 

大がかりな工事ではなく修理でなんとかする

 

私の予想は的中しました。

ひさしの横から、わずかずつですが雨が入っています。

そうじゃないと、ただの経年劣化ではこんなふうにはなりません。

写真ではわからないけど、雨どいも劣化して外れかかっています。

 

 

屋根の状態もあんまりかんばしくはありません。

だけど、屋根から葺き替えるとおおごとになっちゃいます。

おばあちゃんは90代。

修理でなんとかするほうがいいと判断しました。

ちなみに、屋根の裏の白い軒天という部分は、以前私が修理しています。

 

雨どいの造作

 

雨どいはもう使えないので新しくします。

これは外したところ。

 

いつものことですが、作業に夢中だと途中の写真を忘れてしまいます。

これは集水器の穴を作った写真。

これを指で折り返します。

 

いきなりなんですが、完成。

 

 

屋根をコーキングで補修して、雨漏りを防ぎました。

 

感謝の手紙

 

終わって、おじゃましてお茶とせんべいで一休み。

おばあちゃんは、少し老けたけれどまだまだ元気です。

頭もしっかりしています。

 

この人は、若いときにいろいろあって、ここには書けませんが私には話してくれています。

苦労をしているから、相手を思いやる気持ちがとてもあります。

気遣いや思いやりが、言葉のひとつひとつから感じます。

だから、いっしょにいると、こっちまで優しい、おだやかな気持ちになります。

 

お代をいただいた封筒を見て、どきりとしました。

ステキな言葉が書かれていました。

下の写真。

 

 

手紙が入っていて、読むと泣いちゃうからあとで読むことにして、ていねいにしまいました。

近所の人からいただいたという固めのせんべいを、おばあちゃんはお茶につけてふにゃふにゃにして食べていました。

そしてもぐもぐと口を動かしては、にっこりと笑います。

 

なんだか目頭が熱くなってきて、涙が垂れないように上を向きました。

熱いお茶を飲んで、舌が熱いとごまかしました。

 

挨拶をして帰路に。

車で走っていると、辻堂の街が、いつもと違って見えました。

学生さんがいて、子供を連れたお母さんがいて、おじいさんが杖をついて歩いていて。

自販機にジュースをつめる仕事の人がいて、カップルが手をつないで歩いていて。

雲の隙間から空が見えていて、風が落ち葉を動かして。

なにげない一つ一つの風景が、とてもステキに見えました。

すべてのことに感謝できました。

 

家について、手紙を読んで、少し泣いちゃいました。

 

 

すすってもすすっても洟がでてきて、面倒くさいから、思いきり吸い込んで飲み込みました。

 

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