今回は木製雨戸の貼り替えのお仕事でした。
なんどかこのサイトにも書いていますが、木製雨戸の貼り替えをする職人さんが少なくなってきたようで、いろいろ探していたということをよく聞きます。
今はアルミのサッシが多くなっていますね。
だけど木の雨戸は大事に使えば、とても長持ちしますよ。
木製雨戸の貼り替え
まず古いベニアを外す
木製の雨戸は、ほとんどベニアが傷んでいるので、それを交換すればいいんです。
こんな感じでぶよぶよしてきます。

裏返して枠の片側を外します。


それでベニアを外します。
骨組みだけになりましたね。
釘が残っているのでそれを取って、枠に残っている木くずとかをきれいにします。

ベニアをはめる
それからベニアを切り揃え、枠に沿って入れていきます。

それで枠を戻します。

骨組みのところに線を引いて、そこに釘で固定します。

釘は錆びないように真鍮の頭が丸い釘。
サイズは19ミリ。
それより長いと頭がでちゃうし、短いと弱いからですね。

木製雨戸の枠は、ヒノキです。
だから軽いし雨に強い。
何十年たっても丈夫です。
さすがですね。
ベニアは合板ですから年数で傷みますけど、枠はしっかりしている。
並べてペンキを塗って完成です。

塗装後の写真、忘れちゃいました。
神社が神様が住まう社(やしろ)なら、住まいは人が住むお宮だと思う
こう書くと簡単そうに見えるかもしれませんが、やっぱりそんな簡単ではありません。
仕事は何でも層でしょうけど、手前味噌ですが長年の経験で、これはこうとかもっとどうとかやりながら仕上げています。
それと私は、このお家の歴史というか、時間の流れを感じながら仕事をしていました。
住まいは、人が住むお宮です。
ここで家族がすごした歴史の舞台です。
ここで笑ったり泣いたり。
人生のいろいろがここにあります。
ここから朝でかけて、夜帰ってきて。
ご飯を食べて、寝て起きて。
きっと喧嘩だってしただろうし、たくさん愛して、お互いを慈しみ、思いやり。
そういう歴史です。
それを守ってきた住まいです。
それを直すんですから、神聖な仕事だと私は勝手に思っていますし、
仕事って人間くさくて、ロマンチックなものだと感じています。

そんなことを思いながらやるんだから、充実して温かい時間を過ごすことができています。
そしてそのことに感謝を忘れないようにしようと心がけています。
これは、営業トークではなく、本音です。
だから仕事って面白いし、やりがいがある。
サッシより木製のものが優れている
今、リフォームをしようとするとほぼアルミのサッシになっちゃいます。
新しく木で作ることはまずありません。
アルミサッシは確かに軽くて、錆びないからいいんですが、欠点もあります。
それは年数がたつと戸車が壊れてくること。
サッシの戸車は同じものを探すのが大変なんです。
それと少しずつ敷居や鴨居とのずれがでてきて、その調整が大変なんです。
そのため、閉めてもピタッと閉まらなかったりします。
そして枠はアルミだけど、中は鉄なのでやはりさびがでてくるのと、湘南は海風の塩害で腐食してきます。
そして風が強いときはがたがた音がうるさい。

その点、木製だと、削ったり調整がやりやすい。
塗装やベニアの貼り替えは必要だけど、それをやっていればずいぶん長く保ちます。
そして静かです。
ずれたりはやはりしますが、調整でなんとかなります。
それから、なんか温かみがありますよね。
木の温もりがいい。
ベニアがばりばりになっても、枠さえしっかりしていれば貼り替えで対応できますので、安易にサッシに交換するのではなく、貼り替えて長く使うのがいいと私は思います。
いつもありがとうございます。
木製雨戸の貼り替え

