鎌倉でのお仕事でした。
相談の電話があって、行ってみました。
築40年くらいの、古民家のようなお住まいでした。
作りがしっかりしているから、建てつけも大丈夫だったけど、ところどころが傷んでいました。
いろいろお話を伺ってみると、あちこち手直ししたいとのこと。
水廻りの大がかりなリフォームは私はできないので、茅ケ崎の知り合いのリフォームの会社を紹介しました。
それで、大工関係は私がやらせていただくことに。。。
和室を洋室に
和室を洋室にしたいとのことだったので、畳をフローリングにして、押し入れをクローゼットにしました。
フローリングのことは別に書きます。
今回は、押し入れをクローゼットにしたことについて。
押し入れの床板をはがす
簡単に言うと、真ん中の棚を外して上に突っ張り棒をくっつけてクローゼット風にします。
だけどまずは押し入れの床板がこんな風に傷んでいました。
お客さんは、大がかりになるかと心配していましたが、これは板を貼り換えれば大丈夫です。
下の根太がしっかりしているから。
ベニヤをはがすとこんな感じです。
少しの補強や調整は必要ですが、垂木は全然しっかりしていました。
シロアリのことも心配していたので、懐中電灯で中をのぞき込んでみましたが、全然大丈夫。
安心していました。
押し入れの棚を外す
それから真ん中の棚を外しました。
作業に夢中で細かい写真を撮り忘れましたが、外すとこんな風。
昔の大工さんは、やっぱり丁寧な仕事をしています。
この棚はしっかりしているので、結構大変でした。
施工した順番を考えて、逆から解体していけば大丈夫。
新築の段階では、外すことは考えていないし、棚を作ってからしっくいを施工しているのでこんな感じなんです。
床の貼り替え
まず床板を貼ります。
だいたい3ミリのベニヤが使われています。
だけど3ミリだと、人が乗ると踏み外しちゃう可能性があります。
かといって、あまり太いベニヤだと敷居との段差ができちゃいます。
クローゼットとして使うことを考えて、5ミリのベニヤにしました。
切りだして、貼ります。
なんども切りなおして、最後に巾木で隅っこを覆います。
これならある程度踏んでも丈夫です。
ポールの取りつけ
ホームセンターでいろいろなπ(パイ)のものが売っています。
パイとは太さのこと。
25ミリあたりが頃合いじゃないかと思います。
洋服をたくさん引っかけるのだから、細いと弱いし、あまり太くても使いづらいですね。
写真ではわかりづらいですが、上から吊るための金具があります。
それを両サイドと真ん中にとりつけました。
押し入れをクローゼットに
棚を外した後を、材木で隠しました。
で、完成。
ふすまを折り戸にとも考えていたようですが、それだと大掛かりになっちゃうので、相談の上今回はそのままです。
喜んでもらえました。
久しぶりの鎌倉でした。
海沿いの国道を通って帰りました。
海は凪いでいて、江の島が夕日に染まっていました。
いつもありがとうございます。。。