昔からのお客さんがずいぶん減っちゃいました。
わたしのところは、ご年配の方が多いから、施設に入っちゃったりお亡くなりになったりで、毎年仕事が減っています。
それに木造の住まいも減っているからよけいです。
なのでひさしぶりにタウンニュースというタウン誌の藤沢版に掲載して、それを見た方からの電話でした。
珍しい木の出窓
木の出窓は珍しいです。
だいたいサッシが多いです。
下見に行ってみると、築40年くらいということでした。
木部がかなり傷んでいました。
下のところが穴が開いちゃって、さわるとぐにゃぐにゃでした。
新聞折込のチラシを見て業者に見積もりしてもらったところ、60万円とのこと。。。
作り変えじゃなく、修理でです。
私の見立てではそんなにかからない。
修理してとそうすれば、まだまだ大丈夫そうです。
こういうふうに塗装がはげちゃっています。
こういうところもコーキングで埋めたり、補修してから塗ればしばらくもちます。
私はその場で、見積もりしました。
その金額は6万円です。
10分の1です。
見せてもらった見積書の内容と、あまり変わりません。
こういうことが、建設の業界ではたまにあります。
途方もない金額を提示してくる業者もいます。
*正直な業者さんももちろんたくさん存在します。
あなたに相談してよかったと言ってくれました。
こういう言葉が、力になります。
感謝とか、役に立っているということが、結局仕事のやりがいですよね。
それは何の仕事だって同じですよね。
ということで、日程を打ち合わせて、作業しました。
出窓の修理
特別なことはなにもありません。
出窓そのものは、がっちりしているのだから、傷んだところを修理します。
それから、傷みそうなところもやります。
ただそれだけです。
材木をあてていきます。
柔らかくてビスが効かないので、木工ボンドとコーキングで接着させました。
隙間を埋めて、雨水が入らないようにします。
少しでも中に水が入るとそこからまた傷んできちゃいますから。
大工の修理って、ポイントを抑えてあればシンプルでいいんです。
それで長持ちするんです。
もちろん大がかりにやらないといけない場合も、もちろんあります。
その見極めがプロです。
私は修理ばかりやって25年になるので、ずいぶん慣れてきました。
手前味噌ですが(笑)
出窓の補修
小さな痛みや隙間などをコーキングで補修していきます。
窓枠のコーティングもコーキングし直しました。
出窓の塗装
それから塗装します。
写真は養生したところ。
シリコン系の水系塗料を3度塗りしました。
いつもは2度塗りなんですけど、傷みが強めだったので、どんどん吸い込んでしまって安定しなかったので、念のため3回塗りました。
完成。。。
抱きつかんばかりに喜んでくれました。
それから手すりのとりつけも頼んでくれました。
これからもお願いねと言ってくださり、帰途につきました。
このときは6月の後半でした。
帰りの、海沿いの国道から江の島がよく見えました。
夏を待ちきれない観光の人たちがたくさんいました。
湘南の夏はもうすぐです。。。