去年から、ちょくちょく頼んでくれるお客さん。
築50年は過ぎている、昔ながらの木造住宅です。
建てた大工さんが引退してしまい、リフォーム会社などに相談していたけれど、高額になってしまうし大がかりな工事を提案されるということで、私のホームページを見て頼んできてくれました。
トタン屋根は早めに塗装したほうがいい
今回はトタン屋根の塗装をお願いしていただきました。
湘南は海風で、塩害による腐食が早いです。
なので鉄部分は通常より早めに手当をした方がいいです。
放っておくと、さびがどんどん広がって、最後は穴が開いちゃいます。
トタン屋根はトタン屋根用の塗料を
トタン屋根には、トタン屋根用の塗料を使います。
最近はいろいろな塗料がでていますが、トタン用の塗料じゃないとだめなんです。
それは、トタンというのは熱で広がったり縮んだりするからです。
太陽の熱で広がったり、寒さで少し縮みます。
もちろん目に見えないことですけれど、そのため、通常の塗料だとその伸び縮みについていけなくてすぐに剥がれてきちゃうんですね。
だから、伸び縮みについていける弾性塗料を使います。
そして最近はさび止め配合の塗料もありますので、よほどさびがひどくない場合は、そういう塗料を使います。
ケレンとさび落とし
塗る前にやる大切な工程が、ケレンとさび落としです。
ケレンとは、剥がれかかった部分を削り落とす作業。
さび落としは、そのままさびをとることです。
がりがりと専用の工具で落としていきます。
これが結構大変なんですが、これがとっても大切な作業です。
きれいに落とさないと、せっかく塗ってもそこから剥がれてきちゃいます。
料理も仕込みが大切なのと同じですね。
広い屋根なので、これで2日間たっぷりかかりました。
いつものように、お客さんの喜ぶ顔を想像しながらやりました。
富士山が大きく見えて、トンビが輪っかをつくっていました。
下塗り 本塗り
下準備がすんで、塗っていきます。
下塗りと本塗りの二度塗り。
写真は途中の工程。
こういう奥ももれなく塗らないと。
腰が痛くなったりしますが、仕事って楽しいもんです。
下準備で2日間、塗りで2日間。
きれいになりました。
やっていることは、工事で、屋根やペンキや物が相手だけれども、私が扱っているのは人の気持ちだと思っています。
住まいは、お宮です。
家族が暮らす場所です。
そこで笑ったり泣いたり。
人生という時間がそこにあります。
それにアプローチしていて、必要なことを楽しみながらやって、喜ばれ、感謝され、お代をいただく。
けして大もうけできる仕事じゃないけれど、働く喜びがあります。
だから、思いを込めてしごとができます。
いつもありがとうございます。
藤沢、茅ヶ崎の小さな修理、便利屋さん的なお仕事、気軽にご相談ください。
*鎌倉、平塚、大磯、寒川、それから横浜の湘南よりくらいまでやっています。。。