玄関のひさしの修理のお仕事。
藤沢の、はじめて頼んでくれたお客さんでした。
ちょっと写真がみづらいですが、玄関のひさしがはがれてきています。
まだそんなにたいしたことはないんですが、早めに修理しておいたほうがいいということで、相談いただきました。
放っておくと、はがれてきて、下にびよーんと垂れてきちゃいます。
だけどまだそこまでひどくはないので、はがさないで下から貼ることを提案しました。
思いやりの蚊取り線香
見積りをして、日程を決めてお仕事させていただきました。
私は必ず金額を提示してからお仕事します。
これは100パーセント。
やってみないとわからない場合は、おおよそでもちゃんと見積りをします。
作業をはじめると、お客さんが蚊取り線香をおいてくれました。
もうすぐ5月。
そろそろ蚊がでてきています。
こういう、小さな思いやり、とてもうれしいですよね。
人っていいですよね。
テレビのニュースは、ぎすぎすするばかりだけれど、世の中けしてそんなことばかりじゃない。
愛は、街角に、きっとあっちこっちに溢れています。
玄関のひさし 軒天貼り替え
私は大概、貼る前に塗装してしまいます。
今回も倉庫で白で塗ったベニヤを持ってきました。
ベニヤは3ミリの耐水ベニヤ。
切って、貼ります。
古いひさしは、今回は剥がさないので、くぎの頭をみつけ、そこに白いビスで固定します。
釘が打ってある部分に垂木(骨組み)があります。
継ぎ目はコーキングをして目立たないように仕上げます。
きれいに仕上がりました。
写真が見づらいかなあ。
木造住宅は、そもそも修理ができるようになっているんです。
だからだいたい、なんとかなります。
今風のメーカーハウスは、工場で作ったものを組み立てていくパネル工法という造りかたなので、修理ができない場合が多いんです。
というか、メーカーの人じゃないと材料も入らないし、工程もちがうから木造の大工の私はできない場合が多いんです。
昔ながらの木造住宅は、在来工法といって柱を組んでひとつひとつ仕上げていきます。
材木が多く、なんとかなります。
もちろんできない場合もありますけど。。。
お客さんは、外壁やひさしの屋根がふるくなっていることを心配していました。
そこもやってほしいということだったけど、まだ大丈夫なので、そう伝えました。
必要なら、そのときまたきますからと伝えて、お代をいただいて帰ってきました。
感謝され、喜ばれてお仕事できることが、職人としての喜びです。
割に合わないことも多いけど、働く喜びを感じてできるこの仕事に私は誇りを持っています。
大きな会社は、小さな工事ではやっていけないのでしょう。
多くの業者は、儲かる仕事をやりたがるでしょう。
(もちろん、親身な正直な業者さんもいますけど)
だけど、ちょっとした修理こそ必要なことだと私は感じています。
そしてそれは、小さな業者だからできるんです。
昔は法人で従業員もいましたが、今はひとりでゆったりやっています。
いつもありがとうございます。。。