ペンキ

トタン屋根の塗装(ペンキ) 茅ヶ崎

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トタン屋根の塗装のお仕事でした。

もう15年来のおばあちゃん。

いつも何かあるとすぐに電話をいただきます。

 

セールスがきて、屋根を直さないといけない、吹き替えないといけないと言われたとのこと。

「年金だからねえ」と下を向いていました。

よしっと屋根に上りました。

一部がはがれていて、放っておくと錆がでてきちゃいます。

細かく説明しようとすると、「私はわかんないから、あんたに任せるわ」。。。

で、見積もりをして、別の日、作業に。。。

 

まずは塗装の下準備

 

この写真はケレンといって、浮いているペンキをがりがりと落として、下準備をした状態です。

塗装がはげている部分は、剥がした状態。

 

 

 

 

角はこんな風に錆がでてきて、穴が開きそうです。

錆を落としてから塗ります。

 

 

板前さんが仕込みが大切なのといっしょで、塗装はケレンやさび落とし、養生などがとても大切。

 

よく晴れていて、花が気持ちを癒してくれます。

蝶々が飛んでたんですけど、撮るときはどっかに行っちゃいました。

 

 

ついでに私のポンコツ。

相棒です^^

 

トタン用の弾性塗料

 

塗料は、トタンの場合は弾性塗料といって、弾力のあるのを使います。

ホームセンター等では、トタン用となっているのがそれです。

 

トタンは熱により微妙に伸び縮みするのでそれについていくペンキじゃないとだめなんです。

そして最近のトタン用のペンキはさび止めも入っているのが多いです。

見えずらいですが、瓦棒といって角や隅をまずハケで塗っていきます。

 

さび止め 下塗り 本塗り

 

また途中の写真撮り忘れました。

(作業に夢中だだったため)

それから、おいしいせんべいを一服のときだしてくれて、いっしょに食べたんですけど、その写真も撮ればよかったと、あとで後悔しました。

 

とにかく。

まずさび止めをさびた部分、はげた部分に塗っていきます。

それから下塗りと本塗りの二回塗り。

棟という真ん中の部分や瓦棒という出っ張ったところを先に塗ってから、ローラーでまんべんなく塗ります。

 

こんな感じに仕上がります。

 

 

 

塗装は早めにすることをお勧めします。

錆が出てからでは本当は少し遅いんです。

木部と鉄部は、傷みやすいので、特に早めに塗った方がいいです。

 

一服しながら、いつもいろんな話をしました。

腰が痛いといっていて、それでも

「あんたは大丈夫か。体に気をつけるんだよ」

「小さな仕事でごめんね」

「ありがたいありがたい」と繰り返します。

 

思いやり、温かさ。

この人は日本人です。

私たちが受け継がなければならないのは、こういうことなんだと思いました。

今日もお仕事をさせていただいた上、ほっこりした優しい気持ちになれました。

ありがとうございました。

 

コラム 沈丁花

 

いつも頼んでくれるお客さんからの電話だった。

雨漏りがするという。

屋根に登ってみると、トタン屋根が色あせ、そりがでている。

結局、防水工事と塗装をすることに。

下地調整、コーキング、下塗り、本塗り。

よく晴れていた。

鉄砲道の向こうの富士山が白い。

私は手を休めて眼下の街並みを見渡した。

色とりどりの屋根。

人や自転車が行き交い、トンビが輪を描いている。

茅ヶ崎の街がそこにあった。

人がいて、家族がいる。

この街で私たちは笑ったり泣いたりを繰り返す。

穏やかな風にふと我に返った。

いけねぇと再び手を動かす。

風はまだ冷たかったけど沈丁花の匂いがした。

茅ヶ崎にも春がきていた。

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