手すりの取りつけのポイント
「最近、階段の上り下りがきつくなってきた」
「腰が痛くて、手すりがないと不安」
手すりの取りつけの依頼が最近増えています。
階段の昇降は、日々の生活の中で足腰に大きな負担をかけます。
特にご高齢の方には、「あると便利」なものではなく、「なくてはならないもの」ですね。
手すりの取りつけは、高さの調整が一番重要です。
素材は家の中ですから、断然木のものがおすすめです。
鉄だと寒い時期は冷たいです。
それと、下地にしっかり固定させることですね。
手すりの取りつけは、介護保険の認定を受けている方であれば、介護リフォームの対象になります。
介護リフォームは20万円まで使えて、1割か2割の負担でできます。
詳しいことは担当のケアマネージャーさんに聞いてみてくださいね。
手すりの取りつけ 施工事例
階段に手すりを取りつけました。
いつも頼んでくれるおばあちゃん。

「腰が痛いから、階段がきついのよ」
10年前から頼んでくれています。
当時から比べると、腰が曲がって辛そう。。。

仕事の前にお仏壇にお線香を供え、手を合わせます。
おじいちゃんにもとてもよくしていただきました。
さっそく作業に。
下地を調べて、手すりの取りつける位置(間柱)を探す
まずは下地を調べます。
手すりの取りつけは、壁の柱を調べてそこに受け金具を取りつける場合と、下地材という板を壁に取りつけてそこに受けをつける方法があります。
今回は壁に直接。
なので壁の裏側の間柱という柱のある位置を調べます。
間柱というのは太い角材のこと。
目安は、どちらかの壁の角から900ミリのところ。
ほとんど900ミリピッチで間柱があります。
そしてその真ん中、つまり450ミリのところに垂木というやや細い材料が使われています。

手すりを取りつける高さを決める
階段に手すりを取り付ける場合、右につけるか左につけるか迷いますね。
下りの時の聞き手側が基本。
しかし、廻り階段やそのお宅の事情などで逆か両方につける場合もあります。
今回は曲がりの内側にということで逆側につけます。
手すりの高さは、段鼻といって階段の角の部分から750ミリ、階段の平のところから800ミリというのが基本です。
しかしこれはあくまで基本で、お客さんの腰骨(腰の横の骨のところ)のあたりに取りつけます。
間柱のある位置の部分を階段から測り高さを決めます。
柱に固定金具を取り付ける
受け金具はいろんなものがあります。
頭が動くようになっていて、角度の調整が自在にできます。

柱にとりつけました。
この時、手すり本体をあててみて、まっすぐに取りつけないと後でやり直すことになります。
手すり本体を取りつける
手すり本体を取りつけます。
住まいの中なら温かみのある木の手すりにします。
屋外の場合、金属や合成樹脂のものじゃないと傷んでしまいます。
木の方が冬場など冷たくないんです。
壁の中に柱がありますから、それを探して、そこに固定金具をつけるのがポイント。
柱は、ほとんど、どちらかのはじから90センチ間隔で入っています。
必要なら両サイドにつける場合もありますが、荷物を動かす時に不便になることがあります。

思いやりの堅いせんべい
作業が終わり、お茶を入れてくれたので一休み。
ここのおばあちゃんは、ありがたいありがたいと暮らしています。
ご年配の方といつも接していて思うのは、思いやりや感謝の心があるということ。
私が以前おいしいといった堅いせんべいがでてきました。
おばあちゃんは入れ歯です。
お茶につけてふにゃふにゃにして食べています。
私は胸がジーンとなりました。
おいしいといったせんべいを、わざわざかっておいてくれたのです。
相手をまず考える。
思いやる。
もしかしたら、そういうのが少なくなってきた時代かもしれないけれど、私たちが繋いでいかなければいけないのは、ほんとうはそういうことなのではないでしょうか。
しわくちゃの笑顔が滲んで見えました。。。
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