お風呂の踊り場(脱衣場)を塗装しました。
はじめてのお客さんでしたが、タウン誌のコラムをずっと読んでくださっているとのことで、はじめて会った感じがしないというか、すぐに打ち解けました。
DIYが好きな奥さんで、自分でもペンキを塗ったのだそうです。
なるほどクロスの上から、塗った形跡がありました。
写真はちょっと見づらいかな。。。
ずいぶん前なので、ムラが目立つようになっていました。
ところどころにカビも発生していますね。
自分ではやりきれないということで、私に相談してくださったとのこと。
ホームセンターの塗料も最近はずいぶん質があがって、よいものになってきていますが、やはりプロ仕様の塗料とは違いますし、塗る材質、用途によりなにを塗るかを考えなくてはなりません。
なにを塗るか、そして、どう塗るか。
ということで、見積もりをして、作業日の約束をして、当日。
まず養生
ペンキはなんといっても下地処理と養生がとても大切です。
ある意味、塗装自体は仕事の半分なんです。
すいすい塗っていけばいい。
板前さんが仕込みが大切なのと同じですね。
室内ということもあって、より慎重に、丁寧に。
下地処理は、クロスなので、剥がれかけた部分をコーキングで塞ぎます。
それから、カビや汚れをできるだけ落とします。
ケレンという、前の塗料を落とす工程は、今回はありません。
汚れていてはずかしい、カビがはずかしいとおっしゃっていましたけど、そんなことはありません。
水場はどうしてもカビがついちゃうものですし、汚れは、暮らしの温もりを私は感じます。
塗料は水系のシリコン
屋内なので、水性の塗料を選びました。
そしてシリコンという、強めの塗料。
屋根などにも使う防水性の高い塗料です。
それから、食いつきがいいのが特徴です。
本塗りを2回
刷毛とローラーで二度塗りしました。
シーラーという下地材は使いませんでした。
それは、以前お客さんが塗った塗料が残っていること、シリコンなので食いつきがいいこと、下手に塗ると、べたべたになっちゃうかもしれないと判断したから。
きれいになりました。
クロスの上からペンキを塗る場合、シリコンなど、食いつきがよいもの、水性のものを使うのがポイントです。
それからは心意気。。。
感謝してくださり、このことに私は感動する。
そして私も、すべてのものに感謝し、すべてのものに、愛を見ようとする。
そういうことが連鎖して、つながり、延長していく。
そんなルーティーンの日常が、いつまで続けられるかと思いながら家路につきました。