茅ヶ崎ではじめてのお客さん。
軒天と破風板を修理してほしいとのことでした。
行ってみると、なるほど軒天に穴があいていて、その周りも剥がれかけたり、べろんと垂れさがりそうになっていました。
写真では見えないけれど、破風板もずいぶん傷んで落ちそうです。
*軒天とは屋根の裏の白い部分、破風板とは雨樋がくっついている茶色の部分
工務店やリフォーム業者に頼むと大げさな工事になるとのことで、私に相談してくださいました。
築50年を超えている住まい。
大きな工事にする必要はないと判断。
穴の開いたところと、剥がれかけた部分は張り替え、上張りにして、それ以外はコーキングで補修して、この面だけを塗装することを提案。
破風板はその部分だけ外して取り替えることになりました。
で、予定を組んで数日後、早速仕事に。。。
軒天を剥がして土台を作り直し、破風板を交換
軒天はだいたい、ベニアです。
たまに石膏ボードの場合もあります。
ベニアは3ミリの耐水ベニアがほとんどです。
そいつを剥がしました。
写真では見づらいんですけど、剥がすと垂木の骨組みが見えます。
垂木も腐りかけてしまっていましたので、垂木を組み直しました。
破風板も部分的にカットします。
そのため、雨樋をよけて、なんとか屋根に固定させました。
これが結構大変です。
垂木は本体側にしっかり固定されているため、外すのに一苦労。
破風板も取り替えました。
破風板の交換は大変です。
細かく書くと難しいからはしょりますが、なんとも削り治したり調整したり。。。
屋根裏に、蛇の抜け殻がありました。。。
ここをちょっと間借りして、脱皮して旅立ったのでしょう。
私もそろそろ、今の自分を超えていきたいんですけれど。。。
とにかく細かな調整を繰り返し、骨組みは完成。
見えないけれど、土台はとにかくしっかりさせないといけないですから。
軒天の張り替え 上貼り
3ミリの耐水ベニアを貼りました。
剥がさなくていい部分は上張りしました。
上張りというのは、土台がしっかりしていて剥がすまでの必要がない場合に、下から重ね貼りをすることです。
隙間をコーキングで埋めます。
軒天が剥がれたからという依頼は結構多いです。
通常、足場を組んで大がかりになってしまいますが、1階部分や2階でもはしごで登れる時は、私は足場を組まずに、対応します。
軒天 破風板の塗装
次の日、塗装しました。
途中経過は写真撮っていませんので、完成写真がこちら。
手前味噌ですが、とても喜んでくださりました。
仕事冥利に尽きるのはこんな時。
仕事って、必要なことをしたり、誰かのために何かをしたり、困ったに対応して、それに対する対価を報酬としていただくことですよね。
金儲けじゃない。
そうやって社会、経済が廻っている。
自然の仕組みと同じですね。
太陽があり、水があり、空気があり、食物連鎖があり、お互い様で成り立っている。
大きなものに生かされている。
そんあことを考えていると、赤とんぼが飛んでいました。
空が、秋めいてきていました。